足跡は未確認生物界にとっては重要な証拠資料となり、雪男に関して言えばその大きさや指の本数、また付着していた体毛があればどのような生物なのかを割り出すことができる。今回は日本で発見された謎の足跡の発見騒動についてご紹介したい。
右の写真は今から10年ほど前、2004年にオカルト研究家・作家の山口敏太郎氏とそのスタッフが千葉県船橋市某所で撮影した「謎の一本足」の写真である。
歩幅は14〜15cm程度。足跡の直径は12〜13cm。奇妙な蛇行を繰り返し畑の上を歩いている。船橋では狸や野犬も稀に目撃されるが、野生動物の足跡が一直線に付くことはない。また、1本足の生物が船橋市内で目撃されたことは過去一度もなく、また同時期に和歌山県田辺市で同様な謎の一本足跡事件が発生し、和歌山県の新聞などでは大きく取り上げられていたこともあり、山口敏太郎はこの一本足跡の調査を行っている時期があった。
山口敏太郎氏は和歌山市内の一本足事件については和歌山県の伝承妖怪の「がしゃんぼ」のものではないかと推測していた。この「がしゃんぼ」は河童の仲間とされており、夏は川に棲息し、冬は山に住むという特徴を持ち、なぜか一本足ではねるという。また和歌山には同じく一本足、一つ目の妖怪である「一つだたら(一本だたら)」と呼ばれる妖怪が存在するという。この妖怪も山中を一本足で、(ぴょんぴょん)はねくるとされている。
和歌山ではこの足跡の正体については上記の通り一時期、かなり話題になったが時間が進むにつれ話題は風化していき、また船橋の一本足についても正体はハクビシンではないか、ということで一旦の決着を見た。
しかし、このような足跡騒動は今もTwitterなどを中心に盛り上がる傾向があり、10年前より今のほうが具体的な正体が割り出せるのではないかと一部の研究者は語っている。
皆さんもぜひ、謎の足跡を見つけたら山口敏太郎事務所までメールをいただきたい。
文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)