本ミステリー記事でも山口敏太郎事務所は鳩山由紀夫氏の宇宙人発言を皮切りに政界と宇宙人(レプティリアン)の関係を紹介したのだが、実は日本の政界には実際に宇宙人と接触できた大物政治家がいたという。
その大物政治家とはなんと江戸幕府初代将軍・徳川家康であるという。
江戸時代後期の書物「一宵話」の第1巻には「肉人」なる怪物が家康の居城であった駿府城(静岡県)に現れた、という記録が残されているのだ。
1609年(慶長14年)旧暦4月4日の朝、駿府城の庭に異様な姿をした怪物がいた。
その怪物は目も鼻もなく手には指もない人間が天に向かって指をさし、何かを訴えていたという。将軍が住む城のため警備は万全なはず。なぜこのような怪人物が城に迷い込んだのか誰にもわからなかったという。困った家臣は仕方なく家康本人に相談したところ、人目のつかぬ所に追い出せとの伝達が出て、肉人は城から離れたの小山に追い出されたという。現在、UFO研究家のあいだではこの肉人なる怪物は妖怪の類ではなくグレイのような宇宙人ではなかったか、と推察されている。
また徳川家康は埼玉県の伝説によると森のなかで「空飛ぶ籠」にのった人物に会っていたという記述がある。「空飛ぶ籠」とは山口敏太郎事務所が2015年1月15日付の記事で紹介した『西鶴諸国ばなし』に登場する「飛び乗り物」という謎の未確認飛行物体と同じものかと思われる。やはり政治界の大物には遠い星から異星人が接触にしに来るのだろうか。
江戸時代には「肉人」「飛び乗り物」以外にも宇宙人が日本にやってきた痕跡が残っている。これも『鶴諸国ばなし』に登場する話だが、長野県の諏訪湖に落ちて行方不明になった人物が、諏訪湖の湖底には竜宮のような楽園があったと語っていたという。豪華な宝船に乗って帰還したその人は、自分だけ楽しむのは悪いので、一緒に竜宮に行く人々を募り一緒に宝船に乗り込み旅立っていった。その結果、宝船に乗った人々は誰一人帰ってこなかったという。挿絵には水棲生物が人間化したような怪人物が描かれているので長野県に住む海底人(湖底人?)の仕業と思われるが、やり口が宇宙人のアブダクション(拉致)に近いので研究家のあいだでは宇宙人の仕業とも考えられている。
UFOの存在が注目されている現代は当然として、地球人より歴史の古いと思われる宇宙人が現代の人間にしか接触を試みていないのは不自然ではある。
UFOや宇宙人の活躍は古い歴史書にこそ真の活躍が描かれているのかもしれない。
文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
参考:山口敏太郎著「本当にいる宇宙人完全ファイル」(笠倉出版)
写真:『鶴諸国ばなし』より諏訪湖の湖底人