10日、都内ホテルで、5・26「DREAM.9」(神奈川・横浜アリーナ)の対戦カード発表が行われ、約1年半ぶりにリング復帰する山本“KID”徳郁VS全米レスリング王者のフェザー級GP2回戦、そのほか超ド級のサプライズカードを用意していることも予告した。その力の入れようは並々ならぬものがあるが、今大会には今後のDREAMの命運が懸かっているようだ。
この日は「DREAM.9」で行われるフェザー級GP2回戦の4試合を発表。右膝前十字靭帯断裂から昨年7月以来となる復活のリングに立つKIDが、ジョー・ウォーレンと対戦することが決まった。
今大会の目玉はDREAM初登場のKIDだけではない。会見では笹原圭一イベントプロデューサーが、今大会の残りのカードについて「超ド級のカードを用意しています」と語れば、同席した谷川貞治FEG代表取締役も「今考えているメンバーが全員そろったら過去最高のメンバーになる。Dynamite!!級のカードになる」と仰々しくサプライズを予告した。
大みそか級のそうそうたるメンバーを総動員するのはなぜか。某格闘技関係者が言う。
「昨年、DREAMが始動してからテレビ放送してきたTBSにとっても、コンテンツとして見極める重要な大会。TBSとしては、今年初めてゴールデンタイムで放送することもありますし、数字(好視聴率)が出ないと、この先の放送に影響するのは間違いない」
谷川FEG代表は会見で「視聴率15%くらいは取りたい」と目標を掲げたが、是が非でもそれ相応の結果を出さなければならない現状のようだ。地上波テレビ放送で生き残るためにもDREAMは、KID復活祭に加え、Dynamite!!級のサプライズカードで世間の注目を集めることができるか、要注目だ。
○フェザー級GP2回戦対戦カード
5・26「DREAM.9」フェザー級GP2回戦の対戦カードは、KIDVSウォーレンをはじめ、今成正和VSビビアーノ・フェルナンデス、前田吉朗VS高谷裕之、所英男VSエイブル・カラムの全4試合となった。
なお、5日に行われた「DREAM.8」でトーナメント1回戦を勝ち上がったDJ.taikiは眼窩低(がんかてい)および眼窩壁骨折でドクターストップのため、所がトーナメントルールで2回戦に進むことになった。