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◎LiLiCoオススメ「肉食シネマ」 ★伝説の試合の2人、それぞれの人生 『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』

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提供:週刊実話

お仕事お疲れ様です!

 伝説のテニスプレーヤー、スウェーデンが誇るビヨン・ボルグと、イギリスが誇るジョン・マッケンロー。彼らの1980年ウィンブルドンまでの試合と人生模様が映画化されました。

 まず、何にホッとしたかというと、ちゃんと彼らの出身地で撮影し、それぞれの言語でやっていること。よくハリウッド製作だと、みんなが英語だったりして、ガッカリすることが多いのですが、今回、その点ではバッチリです。やはり、スウェーデン人にはスウェーデン人らしい肌質や髪質、そして当然、その国の風景が人格の一部になるわけですから、そこにはこだわってほしいのです。

 ボルグを演じるのはスベリル・グドナソン。正直、ソックリです! ボルグは物静かな人柄で有名だったけど、この作品を見て、初めてその理由を知りました。ガールフレンドに接する態度には若干、違和感を感じてしまいましたが、きっと他に、色々なプレッシャーがあったのでしょう。今後も話題作への出演が決まっているスベリルは、かなり期待できる若手です。

 そして、少年時代のボルグを、実の息子レオ・ボルグが演じるのも嬉しいサプライズ。実際、レオはテニスプレーヤーとして頑張っていて、世界一になるのが夢とインスタグラムのプロフィルに書いてありました。応援したくなりますね!

 ボルグの宿敵、マッケンローを演じるのはシャイア・ラブーフ。気が短くて暴れん坊として有名で、当時、私はマッケンローを好きになれませんでした。そんな方は他にもいっぱいいたと思います。その嫌な空気感をも含めて、醸し出しているシャイアは相変わらず天才的な演技です。

 この映画で描かれる2人の育ちやライバルとしての関係性、そしてウィンブルドンが終わってからの出来事を知ると、感動に包まれます。“悪童”と言われたマッケンローのこともきっと好きになるはず。

 実は、ボルグは引退後“ビヨン・ボルグ”というスポーツウエアと下着のブランドを立ち上げました。その後、ブランドは売却しましたが、今も商品展開は続いてます。残念ながら日本では手に入りませんが、ヨーロッパ旅行に行ったらぜひ購入してください。特に、男性モノのボクサーパンツは、履き心地最高です! 若い頃からのストイックさが、ここでも役立ったのでしょうね。なんでも一生懸命、そしてパッと身を引く。カッコいい人生です!

画像提供元:(C)AB Svensk Filmindustri 2017
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■『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』
ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男
監督/ヤヌス・メッツ 出演/スベリル・グドナソン、シャイア・ラブーフ、ステラン・スカルスガルド、ツバ・ノボトニー、レオ・ボルグ他 配給/ギャガ 8月31日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー。■テニスブームに沸く1980年。対極的な2人のスタープレーヤーの戦いに世界中が熱狂していた。20歳の若さで、テニスの聖地ウィンブルドンで初優勝を果たし、5度目のタイトル獲得を目指す冷静沈着な美しきビヨン・ボルグ(スベリル・グドナソン)。だが、その前に連覇を阻止すべく現れたのが、短気で荒々しい“悪童”ジョン・マッケンロー。プリンスと野生児の宿敵同士がぶつかり合う世紀の試合の表と裏に迫る。

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LiLiCo:映画コメンテーター。ストックホルム出身、スウェーデン人の父と日本人の母を持つ。18歳で来日、1989年から芸能活動をスタート。TBS「大様のブランチ」「水曜プレミア」、CX「ノンストップ」などにレギュラー出演。ほかにもラジオ、トークショー、声優などマルチに活躍中。

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