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2人で1杯のうどんをシェアし、ダシの追加要求 断られると店長に暴行 男の行動がありえない 【モンスタークレーマー事件簿】

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画像はイメージです

 日本人は麺類の好きな民族。特に「うどん・そば」は古くから親しまれており、どちらも奈良時代から食べられていたと考えられている。

 そんな「うどん・そば」は、高級な店も存在しているが、基本的にはリーズナブルな店が多い。特に立ち食い形式は、時間のないサラリーマンを中心に人気があり、愛されている存在。そんな「うどん・そば愛」が歪み、思わぬ事件に発展したことがある。

 事件が発生したのは2016年。兵庫県尼崎市のうどん店で、客として来店した男(当時39)が突如店長の腕を掴み、カウンターに押し付けたとして、暴行の疑いで逮捕されたのだ。

 なぜ店長に激怒したのか。その理由は、人々に愛されるうどんにあった。男は当時女性とともに来店し、2人で一杯のうどんをシェアしていた。当然2人で食べるとなれば、量が足らないもの。ダシが足らなくなったため、男は店長に対し、「ダシを足してほしい」と要求したのだ。

 情に訴えかけた男だが、店長はこの要求をキッパリと拒否。ダシもタダではないことや、それを認めてしまえば同じ要求をする客が殺到することを考えれば、応じないのは当然。しかし、男はこの対応に不満を持ち、襲いかかった。

 このニュースが報じられると、男の行動に「2人1杯って相当ケチ。金がなかったんだろうか」「心が貧しい。日本の未来が暗いと感じさせるニュース」「39歳にもなって2人で1人のうどんを食い、ダシ追加を頼む。この行為自体が終わってる。さらにキレるなんて…」「これに応じたら何度も何度も要求する。絶対応じられない」と怒りや呆れる声が相次ぐ。

 一方で、「応じてあげても良かったのでは」「情けをかけるような店主じゃなかったのかな」「店主も心が貧しいよね」という声もあった。

 店主を責める声もあったが、例外を認めないことは飲食店の運営上、不要なクレームを避けるためには重要なことで、拒否するのは当然だ。それを恨み暴力を振るうことは、明らかに不適切である。

文 櫻井哲夫

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