DeNA球団にとって、“ハマの大砲”筒香がポスティングシステムを使った初のメジャー移籍となった。DeNAは先月、筒香の穴を埋めるべく、ニューヨーク・ヤンキースなどで活躍したタイラー・オースティン内野手と契約を締結するなど、筒香流出に備えて補強作業を進めていた。
筒香は「この度、私、筒香嘉智はタンパペイ・レイズにお世話になることになりました。横浜DeNAベイスターズで育ててもらった10年間の成果をメジャーリーグで発揮できるよう、精一杯がんばります。2020年の横浜DeNAベイスターズと、タンパペイ・レイズが互いに成果のあるシーズンであることを願っております!」とDeNA球団を通じてコメントを寄せた。
筒香は横浜高から2009年ドラフト1位で入団。外野だけではなく三塁と一塁も守れる長距離バッターとして、メジャーの評価も高いと言われている。NPBでは、2016年に本塁打王と打点王の二冠を獲得。野球日本代表の侍ジャパンでもクリーンナップを担うなど、ベイスターズの枠に収まらず、日本球界の顔の一人にまで成長した。2015年からはチームのキャプテンに就任し、チームのCS初進出や、日本シリーズ出場に向けて大きな存在感を示していた。DeNAにとっては、チームの功労者なだけに初のポスティングを認めており、いずれまたベイスターズのユニフォームを着る時もあるはずだ。
“ハマの大砲”から“世界の大砲”へ。筒香嘉智の新たな野球人生は、夢だったメジャーの舞台で再び幕を開ける。
(どら増田)