若い頃から商売熱心なカウは、商才を発揮して2軒の店を持つほどになり、やがて日本閣の乗っ取りを目論んだ。最初は買収しようとしたが失敗。経営者に売る気がないとわかると、愛人になって日本閣を手にしようと考えた。
しかし、経営者の妻が邪魔となり、従業員を色仕掛けでたぶらかして妻を殺害させる。その後、経営者も従業員とともに殺害したのであった。
事件発覚後、1951年にも当時の夫を愛人関係にあった元巡査(34歳)と殺害したことを自供している。
1966年7月、最高裁でカウの死刑が確定。70年にカウと従業員の死刑が執行された。カウは、女性では戦後初の被死刑執行者として歴史に名を残した。