search
とじる
トップ > 社会 > 釣り好きの巡査部長 アルバイト発覚で訓戒処分

釣り好きの巡査部長 アルバイト発覚で訓戒処分

 京都府警の巡査部長が、趣味が高じて職を失った。

 釣り専門誌に原稿を執筆し報酬を受け取ったなどとして、京都府警が高速道路交通警察隊の男性巡査部長(40)を本部長訓戒にしていたことが分かった。処分は8月9日付で、巡査部長は同日、依願退職に追い込まれた。

 府警監察官室は、無許可での公務員の兼業を禁じる地方公務員法に抵触したとしている。巡査部長は「釣り師としての腕前が認められてうれしかった。(報酬が)少額で、道具類も道具会社から『使ってください』と渡されたため、大丈夫と考えた」と話しており、金もうけ目的ではなく、名誉欲からやってしまったという。

 巡査部長は釣り専門のテレビ番組にも、実名で数回出演。ただ、警察官の肩書は伏せていた。上司がたまたま番組を見たことが、発覚のきっかけになった。

 監察官室によると、巡査部長は釣りがうまく、06年〜今年7月、複数の釣り専門誌で約30本の原稿を執筆し、計約30万円の報酬を受け取った。釣り仲間の紹介で雑誌に書き始め、記事の評判も高く、次々に依頼が舞い込むようになったという。また、釣り道具会社7社から、約150の釣りざおやルアーなどを無償で提供されており、原稿の中で商品のPRをしたり、試作品の性能確認をしたりしていた。

 正直、この程度のことで、依願退職しなければならないのは、厳しい気もするが、ルール違反をしたのは確か。公務員に限らず、副業を禁止している企業は多い。警察官が無許可で金品を受け取るのは、まずいでしょう。
(蔵元英二)

関連記事


社会→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

社会→

もっと見る→

注目タグ