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ニューヨークレポート ホリディシーズンにちょっと気になる事

 ニューヨークの北緯はおよそ41度。ちょうど青森と八戸の間に相当する。

 既に相当な寒さだが、街はクリスマスムードでホットそのもの。メイシーズ・デパートメントのショーウィンドウや、オモチャ屋のFAOシュワルツといった有名どころでなくとも華やかさが目一杯演出されていて目の保養になる。

 が、ホリディシーズンでちょっと気になる光景がある。それは、チリンチリンと鈴を鳴らして寄付を呼びかける救世軍(サルベーション・アーミー)の人達。これが目に付けば、ああ年末なのだな、と思える恒例の光景なのだが、今年はやたらヒスパニック系の人々が目に付く。ほとんどヒスパニック系と言ってもいいぐらいだ。

 私の知る限り、街頭に立つのは白人中年男女か黒人男性、つまりアメリカ人として既に定着している人々だったのだが、ヒスパニック系の場合、アメリカ人なのか移民なのかよくわからない。

 ニューヨークのサービス業の従業員には圧倒的に黒人とヒスパニックが多く、ヒスパニック系だと英語がよく通じない。ビタミン類を買う際、細かい事を質問してもこちらの英語も覚束ないので意思の疎通ができず、アメリカ人のいる店まで出直した事がある。救世軍の寄付金集めも遂にヒスパニックになってしまったようだ。この先どれだけヒスパニック系が増えるのだろう。マンハッタンは家賃が高いので彼らを見かける事は少ないが、クイーンズのジャンクション・ブルバードなどはもう英語の通じないヒスパニック住民ばかりでまるで中南米の国に来たよう。このままヒスパニック系が増えるとニューヨークは英語が通じない街になってしまうのでは、と大袈裟ではなく危惧する。

 もう一つはクリスマスになるとたくさん切り出されるツリー用のモミの木。ウィキペディアによると北米ではバルサムモミ、フレーザーモミ、グランディスモミなどの他、ヨーロッパアカマツ、カナダトウヒ、コロラドトウヒ、アメリカトガサワラなどを用いるらしいが、クリスマスが過ぎれば破棄される。何ともったいない。人工の木を使ってもいいのではないかと路上に並んだ木を横目で眺めている。(セリー真坂)

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