「どうもみなさんこんばんは。爆笑問題の田中裕二です」に続き、太田は「ええ、あさ…」と言葉を発するも「まぁいいか、やめとこう」と話し、田中が「何を言おうとしているの?」とツッコむと、太田が「アサハラ…」と述べ、田中に「それはやめたほうがいいな」と返された。続けて太田は「一発で気づいてくれよお前。念押しさせるなよ。(このボケは)すっといきたかったんだよ。尊師だぞお前。そういうのはピンと来なきゃ。勘が悪いんだから。性感帯が悪いんだから」と話し、下ネタトークに話を移した。
この日の放送は、6日にオウム真理教の教祖である麻原彰晃のほか、幹部6名の死刑が執行されてはじめての放送である。8日の『サンデージャポン』(TBS系)では、オウムを面白がってバラエティ番組に取り上げていたテリー伊藤から反省の弁から聞かれていたため、この日の放送でも、太田が何かを語るかと期待されたが、オウムネタは冒頭のボケのみにとどまった。それでも太田は芸人として、一言でも触れておきたかったのかもしれない。
番組では、地方のラジオ番組を聴いている太田が豪雨の被災地となったパーソナリティに次々とエールを向けた。さらに、森脇健児がパーソナリティを務める大阪の朝日放送のラジオ番組を聴いていると、同局の喜多ゆかりアナウンサーがコアな爆笑問題ファンだと発覚する様子を話し始めた。
喜多アナウンサーは、爆笑問題がパーソナリティを務めた進研ゼミのノベルティCDのトーク部分をすべて暗記するほど聴き込んでいるようだ。このCDは『中二challenge付録CDココロ天気!カラダ元気!』であろう。1995年に中学2年生であった進研ゼミ会員に送られたCDである。斉藤和義『歩いて帰ろう』、スチャダラパー featuring 小沢健二『今夜はブギー・バック smooth rap』など当時のヒット曲とともに、学生生活を語る爆笑問題のトークが収録されている。当時の爆笑問題は仕事を干された状態であり、テレビ以外の場所での活躍がわかるレアな作品だ。
太田はCDが作られた1995年当時を振り返り、「オウムの時だよな。地下鉄サリン事件の…」と話し始めたが、田中に「もういいよ」とたしなめられていた。はからずも90年代を振り返る夜となった。