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『グッド・ドクター』で話題の“きょうだい児”とは 視聴率は下がったものの大反響を呼ぶ

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山崎賢人

 木曜ドラマ『グッド・ドクター』(フジテレビ系)について、視聴者から絶賛の声が集まっている。

 山崎賢人が自閉症とサヴァン症候群を抱えた医師役を演じている本作。30日に放送された第8話では、高山(藤木直人)の治療を受けるために、小児がんを患った次男を持つ一家が長野から東京に引っ越してきた。その家族は、父親が長野に残り、母親、長男は東京に引っ越し。次男は病院に入院し、母親は次男につきっきりになり、転校した長男が母親の代わりに家事をするなど、苦労する家族の様子が描かれていた。

 実はこの日の放送のメインテーマは“きょうだい児”。病気や障害を持った子の兄弟姉妹のことを指し、この日の放送で描かれた長男も次男の病気に対する“きょうだい児”となる。家族を大切に想う気持ちと自らのストレスの狭間で揺れるきょうだい児の姿が描かれていた。

 このメインテーマに視聴者からは、「すごく切なくて泣けた。きょうだい児って言葉知らなかったけどよく考えたら苦労あるよね…」「きょうだい児って言葉があるんだ。病気だけじゃなく現実的な描き方でよかった」「きょうだい児への支援も大事なんだね」といった声が続出。また、実際にきょうだい児だったというネットユーザーからも、「これで理解が深まると嬉しいな」「自分と重なって泣きそうになった」「きょうだい児が世間に話が出てくれてよかった」という声が寄せられた。

 毎回、取り上げられるテーマが現実的で、かつ希望のある描き方がされていることが評判を呼んでいるが、今回は“きょうだい児”という言葉を知らなかった人に理解が広がったということもあり、現実世界で生きる当事者からも絶賛する声が殺到したようだ。

 第8話の平均視聴率は9.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。前回の第7話から3.6ポイント下がる結果となってしまったが、視聴者の反響は大きかった模様。続く第9話、最終話は2週連続で15分拡大することが決定。現クール屈指の話題作が来週以降も大きな感動を呼ぶことは間違いなさそうだ。

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