ただ、1度も20%の大台を超えることはできず、15%を上回ったのも、初回(16.7%)、第9話(16.5%)、最終回の3回だけ。第4話では12.6%まで落ち込んだ。
全話平均は14.8%と微妙な数字。これは、キムタク主演ドラマとしては、13年10月期の「安堂ロイド〜A.I.knows LOVE?〜」(TBS)の12.8%に次ぎ、ワースト2位となり、テレ朝的には喜んでもいられない視聴率だった。
昨年7月期の「HERO」第2シリーズ(フジテレビ)は平均21.3%と大台を突破し、面目を保ったキムタクだが、「安堂ロイド〜」に続く不振で、“視聴率男”にかげりが見えてきた。
一方、13年7月期の「半沢直樹」(TBS)で平均28.7%の高視聴率をマーク。同年10月期の「リーガル・ハイ」第2シリーズ(フジテレビ)でも平均18.4%を記録し、“新・視聴率男”の称号を得た堺雅人。
その堺が1年4カ月ぶりに連ドラで主演した「Dr.倫太郎」(日本テレビ/水曜午後10時〜)は6月17日、最終回(第10話)を迎え、視聴率は13.0%に終わった。
最高は初回の13.9%で、1度も15%を超えられず。12〜13%台が常で、第5話では10.8%まで沈んだ。全話平均は12.7%で、堺の主演ドラマとしては、なんともさびしい数字。脚本は「花子とアン」(NHK)、「ドクターX〜外科医・大門美知子」(テレビ朝日)などのヒット作を生んだ中園ミホとあって、堺との強力タッグで、日テレも大いに力を入れたが、完全に期待外れに終わった。
キムタクと堺は13年10月期にも、同クールで連ドラ対決し、その際は、堺の「リーガル・ハイ」が圧勝していた。キムタクはその借りを返した格好だが、“視聴率男”と呼ばれる2人の主演ドラマとしては、いずれも低レベルの視聴率にとどまり、なんとも盛り上がらない形で幕を閉じた。
(坂本太郎)