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絶対王者ここにあり 大阪桐蔭が金足農を大差で破り、史上初となる2度目の春夏連覇を達成!

 21日に決勝戦を迎えた第100回全国高校野球選手権大会。記念すべき節目の、そして平成最後の夏の大会を締めくくる最後の試合で、大阪桐蔭(北大阪)と金足農(秋田)が顔を合わせた。

 藤浪晋太郎(阪神)、森友哉(埼玉西武)を擁した2012年以来となる2度目の春夏連覇を狙う大阪桐蔭と、勝てば秋田県、そして東北勢初の優勝となる金足農。超満員の観衆が甲子園に詰めかける中、どちらが勝っても史上初の快挙となる大一番は午後2時06分に運命のプレーボールを迎えた。

 注目の試合を最初に動かしたのは大阪桐蔭。1回裏二死満塁から金足農先発・吉田輝星の暴投で1点を先制すると、その直後に石川瑞貴が2点タイムリーツーベースを放ち、2点を追加した。

 いきなり3点のビハインドを負った金足農だが、3回表に反撃を見せる。この回先頭の斎藤璃玖が四球で出塁すると、そこから菅原天空が送りバント。さらに大阪桐蔭先発・柿木蓮の暴投で三塁までランナーを進めると、佐々木大夢がライトへ犠牲フライを放ち、ノーヒットで1点を返すことに成功した。

 しかし4回裏、大阪桐蔭は一死一・二塁のチャンスを作ると、宮崎仁斗がレフトスタンドに3ランホームランを叩きこむ。さらに5回裏には根尾昴に2ランホームランが飛び出すと、その後小泉航平、宮崎、青地斗舞、藤原恭大が立て続けにタイムリーを放ち、一気に試合の流れを引き寄せた。

 なんとか流れを変えたい金足農は、6回裏から投手を吉田から打川和輝にスイッチ。直後の7回表には菊地亮太がライトオーバーのタイムリーツーベースを放つなど意地を見せるが、大阪桐蔭も7回裏に1点を追加するなど、戴冠に向けて隙のない試合運びを展開した。

 そして迎えた9回表二死、最後までマウンドに立ち続けた柿木が菊地彪吾をライトフライに打ち取り、試合は13‐2でゲームセット。この瞬間、大阪桐蔭の4年ぶり5回目の優勝、そして史上初となる2度目の春夏連覇が決まった。

文 / 柴田雅人

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