PPV『レッスルマニア34』(日本時間4月9日、ニューオーリンズ メルセデス・ベンツ・スーパードーム)で王座戦に挑むアスカが登場。中邑真輔はWWE王者AJスタイルズと対峙した。
AJスタイルの登場でスマックダウンが始まると、「ファストレーンで防衛して、これでレッスルマニアに行ける。対戦相手はWWE史上最も偉大な日本人スーパースター、中邑真輔だ」と来たる大一番に触れると、そこへ中邑真輔が現れた。
AJと対峙した中邑は「レッスルマニアで夢が実現する。俺の夢はお前にヒザを叩き込み、チャンピオンになることだ」と王座戴冠への意気込みを語った。ドリームマッチの実現に会場が盛り上がりを見せる中、それをさえぎるようにルセフとエイデン・イングリッシュが登場するとAJとのシングル戦に展開した。
しかし、試合はスタイルズがペレキック、牛殺しの連続攻撃でルセフにダメージを与え、さらにルセフにカーフ・クラッシャーを決めると、たまらずイングリッシュが介入して試合は反則裁定となってしまう。試合が終わっても攻撃を緩めないルセフとイングリッシュだったが、それを見かねた中邑がリングに上がると2人を蹴散らしてAJを助けた。
お互いをリスペクトする中邑とAJ。日本のファンにとっても誇りと言えるカードだ。プロレス界世界最高峰の舞台で実現するこのカードが、世界にどのような衝撃を与えるのか、非常に楽しみだ。
◆中邑対AJシングル対戦データ
2016年1月4日新日本プロレス『レッスルキングダム10』東京ドーム大会 観衆25,204人
ダブルメインイベント第1試合
▼IWGPインターコンチネンタル選手権試合(60分1本勝負)
<王者>◯中邑真輔(28分18秒 エビ固め)AJスタイルズ●<挑戦者>
※ボマイェ(現在の技名はキンシャサ)
※第12代王者の中邑が2度目の防衛に成功
シングル初対決となった新日本プロレス東京ドーム大会での一戦は、予想をはるかに超える大激戦に。このあと、両選手がWWEに移籍することになるとは、誰もが想像していなかった。しかし試合後に2人は、当時所属していたユニットの壁を越えて拳を突き合わせ、中邑は「次やるときはアイツの持ってる力を手に入れたい」と話していた。2人の闘いの続きは、日本から海を越えて実現することになる。
取材・文 / どら増田
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