初代タイガーマスク 佐山サトルプロデュース
『ストロングスタイルプロレスVol.2』
▽20日 東京・後楽園ホール 観衆 1549人(満員)
初代タイガーマスクこと佐山サトルがプロデュースする『ストロングスタイルプロレス』の第2回大会が開催された。今大会は初代タイガーマスクの生みの親でもある新間寿氏のWWE殿堂入りのお祝いも兼ねた。メインイベントでは、船木誠勝がスーパー・タイガーとのタッグで、藤田和之&ケンドー・カシンのはぐれIGFインターナショナル軍と対戦した。
船木と藤田&カシンに目が行く中、しっかりと存在感を示したのが、レジェンド選手権王者のスーパー・タイガーだ。スーパーは、はぐれ軍のセコンドに付いたフレディ・クルーガーにも気を取られながらも、カシンや、パワーとラフを兼ね備えダーティーな部分も出してきた藤田ともしっかりと張り合っていた。
最後ははぐれ軍の巧みなインサイドワークにやられる形で、藤田の投げっぱなしジャーマンから、顔面へのサッカーボールキックで3カウントを奪われた。カシンが「スーパー・タイガー!レジェンド選手権をかける勇気はあるのか?藤田和之とシングルができるのか?」と挑発。スーパーも「ベルト?喜んでかけてやるよ!決めてくれ!」と呼応したことで、両者のシングル対決が急浮上する展開に。インタビュールームに現れたスーパーは改めて、「このベルトがリアルジャパンだ!」とベルトを手に叫び、藤田との防衛戦に向けて気合いを入れていた。
その後、佐山が大会を総括。「新間さんのお祝いにしてはふさわしい試合ができたんじゃないかと思います」とメインの試合を評価した。はぐれ軍の暴挙に関しては「まあ、これでこそストロングスタイルというものじゃないかと思います。それにしても、よく盛り上げてくれたなと思います。ストロングスタイルで盛り上がると、こういうふうになると実感してもらえたと思います」と、ダーティーな攻撃で殺伐とした空気を作り出したはぐれ軍を「これぞストロングスタイル」と称えた。
佐山は今後の参戦についても「上がり続ける資格はあるんじゃないでしょうか。(藤田は)相変わらずスゴいなと。やはり猪木の意志を継ぐにふさわしい人間だと思いますね」と続けた。どうやら藤田の継続参戦に異論はないようだ。
今回も後楽園ホールの客席は満員。『ストロングスタイルプロレス』の3回目も楽しみである。
取材・文・写真 / どら増田