新日本プロレスの英語版公式YouTubeチャンネル『NEW JAPAN PRO-WRESTLING』(登録者数約24万人)には、今大会に関連する動画が8本アップされており、そのうちの5本は6月13日時点で5万〜7万回の再生回数を記録している。
一方、元WWE戦士であるクリス・ジェリコ、ジョン・モクスリー(元ディーン・アンブローズ)、KENTA(元ヒデオ・イタミ)がそれぞれ登場する残り3本は、いずれも先述の5本を優に超える再生回数をマークしている。
それぞれの再生回数は、大会途中にサプライズで登場し『G1 CLIMAX』参戦を表明したKENTAが約24万回。IWGPヘビー級タイトルマッチ後にオカダ・カズチカを襲撃したジェリコが約46万回。そして、試合で一蹴した若手の海野翔太を引き連れてインタビューに応じたモクスリーが約335万回となっている。
加えて、この3名の動画は再生回数だけでなく、それぞれ約800件、約1000件、約4000件のコメントも記録。そのほとんどが日本語ではなく、海外のファンによる英語のコメントが占めている。
彼らが以前所属していたWWEは世界最大規模のプロレス団体で、昨年の売り上げは約1000億円。約49億円の新日本プロレスから、およそ20倍もの差をつけている一大組織である。
また、公式YouTubeチャンネルの登録者数は約4500万人にのぼり、ツイッターのフォロワー数も1000万人以上。経営規模だけでなくファンの数も、プロレス界では一番と言える極めて大きな数字を持つ。
その団体に長年身を置いていたジェリコ、モクスリー、KENTAの3名が、団体を離れた後も多大な影響力を保持していることが浮き彫りとなった今回の一件。アメリカ進出への道を歩む新日本プロレスにとって、彼らの参戦は今後の展開やプロモーションを考える上で非常に大きな“買い物”となるかもしれない。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
NEW JAPAN PRO-WRESTLINGのYouTube公式チャンネルより
https://www.youtube.com/channel/UC1lgJkpCx_0SMzsvrTCdxPw/featured