京都府警下京署は3月26日、路上で女装をして客引きをしたとして、府迷惑行為防止条例違反の疑いで、自称自営業の男(72=同府京都市下京区西七条掛越町)を逮捕した。
逮捕容疑は、同25日午後11時5分頃、同市下京区西木屋町四条下ルの路上で、客引きを警戒中の男性警察官(48)に、「2万でエッチしよ!」などと声を掛けて客引きした疑い。
女装男は約2分間付きまとい、最後には「1万でいいから」と値引きまでしたが、現行犯で御用となった。
同署によると、男は女装して男性に声を掛けることを繰り返していた。初犯は1964年で、直近では2006年に京都市内で捕まっていた。過去50年間、同様の手口で9回も逮捕歴がある常習犯だった。
容疑を認めた男は、「自分はオカマ」と供述。同署では、売春で生計を立てていたとみて、余罪を調べている。
男は身長150センチと小柄で、丸首セーターにひざ丈のミニスカート、黒タイツをはいていた。かつらは被っておらず自毛で、耳が隠れるぐらいのショートカット。
捜査関係者によると、「小柄だし、暗がりだと女性にしか見えなかった」というが、女性に見えたとしても、この高齢で需要があったのだろうか…。
現場は繁華街で、キャバクラ等の客引きが後を絶たない場所で、売春や売春あっせんを目的とした客引きも多いという。
(蔵元英二)