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早朝情報番組が好調続きでもフジ・日テレが頭を抱える理由

 早朝番組の視聴率が絶好調。なのに民放キー局幹部が複雑な事情に頭を抱えているという。フジテレビの『めざましテレビ』の第二部の視聴率はうなぎ上りだ。
 「5月26日には視聴率11.8%をゲット。ゴールデン&プライム(=GP)帯の番組が軒並み低迷する中でめざましい活躍で、平均視聴率も二桁に達する勢いです」(制作関係者)

 日本テレビの『ZIP!』も、最近になって視聴率が上向いている。
 「6月3日には視聴率11.2%を取った。『めざましテレビ』は10.4%で圧勝とは行きませんが、勝つ日も出てきたんです」(関係者)

 まさに早朝のベルト帯はフジと日テレの二強時代。ところが、ある皮肉な現象も起きているという。
 「コストパフォーマンスの問題です。CMスポンサーは、当然ながら安い費用で高いレスポンスを求める。GP帯の番組で視聴率10%を超えるのがなかなか厳しい状況にある中、視聴率首位に立つ日テレはまだいいが、フジなどは『めざましテレビ』よりも視聴率が低いGP帯の番組がゴロゴロある。結果、『めざましテレビ』への出稿でOKとするスポンサーが増える傾向が出てきた。GP帯のCMが1分3000万円なら、その他の枠は600〜800万前後。しかもその枠にも限度がある。当然、費用対効果がイマイチになるんです」(関係者)

 それにしても、朝帯の2番組が高視聴率を取る理由は何なのか。
 「『めざましテレビ』は、加藤綾子アナや三上真奈アナ、三田友梨佳アナといった人気アナのお蔭であることは言うまでもない。一方の『ZIP!』はタナボタで、TBSの『あさチャン!』が大コケし、その視聴者が流れているんです」(関係者)

 高視聴率を取っても素直に喜べない民放キー局。苦悩はまだまだ続きそうだ。

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