昨年の阪神JFでは1勝馬の立場でGI挑戦、まさに素質だけでつかんだタイトルだった。
「あの時はまだ体に緩い面があった。でも、今は体質もしっかりしてきたし、精神面でも落ち着きが出てきている。馬自身が変わってきたね」
角居調教師は心身ともに成長した2歳女王トールポピーの姿に自信をのぞかせる。
それを証明してみせたのが前走のチューリップ賞だ。好位からジッと脚をためる競馬で2着、レースそのものに安定感が増した。
「2歳時にはいろいろ課題があったけど、前走は馬込みの中からうまく内をさばいていた。2着に負けたけど、収穫はあった」
2歳女王が進化した。安定感を身に付けた今、狙うは2つ目のGI制覇。その準備も整った。
「前走は少し馬体に余裕があったけど、今度は細いくらいに作り上げた。状態もいいので、2歳女王らしい競馬を期待している」
阪神JFと同じ舞台で満開の桜を咲かせるはずだ。
【最終追いVTR】CWコースで角居流の3頭併せ。先週に引き続いて古馬オープンを相手にしたが、直線では他の2頭をしのぐ反応で半馬身先着。5F68秒6、ラスト1Fは12秒8をマークした。池添騎手とのコンビネーションもバッチリな抜群の追い切りだった。