君原、有森、高橋の3選手はオリンピック出場時のシューズを持参。年季の入ったアシックスシューズとともに、自身のオリンピックにまつわる思い出を語った。高橋は2000年シドニーオリンピック出場に向けて、50種類のオリジナルシューズを製作してもらったエピソードを披露。スポンジのクッションや底の厚みが1mm単位で違う50足のシューズが作られた経緯について、「出場が決まるとすぐ、アシックスの研究者の皆さんがシドニーに飛んでいただいて。道路の固さ、傾き、そして、熱などを研究して、シドニーの街に合うクツを作って頂きました」とアシックス研究者たちの献身ぶりを明かした。
桐生は日本人初となる100m走9.98秒のタイムを記録したときのシューズを公開。"次世代の陸上スプリントシューズのプロトタイプ"について、「ピンがついてないのは新しい常識」「僕も履いてタイムを出したい」と意欲的なコメントを残した。「あいつピンがついてないスパイクで新タイム出したよ、と話題になるはず」と新常識のシューズに注目しつつ、「(タイムを出したことよりも)ピンなしで記録を出したことだけが話題になったら困るのですが」と会場に笑いを起こした。
山本はパラリンピックで金メダルを取ることを宣言し、東京2020に向けて強い意欲を表明。室伏は「まずは出場することを目指して」「記憶に残る、感動的なパフォーマンスをしてもらいたい」と現役選手たちへエールを送った。