故人や友人を思う気持ちは、服装では計れない。忙しいスケジュールの中、お通夜にかけつけた辻は、メンバー思いだ。
喪服や式服については、若い頃には誰にでもよくある事。記者も20代の頃、金ボタンのついた黒いスーツでお葬式用に行ったり、ガンで入院中の取引先の社長にランの鉢植えを持って行くなど、赤面の失敗を繰り返した。特に辻の様に若くして所帯を持った人には、さまざまな矛先が向きやすい。
今回、彼女の派手な喪服スタイルがたくさんの若い人から批判を受けた事に記者はすこし驚いた。辻のように子供を持ちながらも、派手な髪型や服装に気を抜かない「可愛いギャルママ」を支持していたのは、てっきり若者だと思っていたからだ。喫煙や不倫でストレスを発散するKちゃんに比べて、杉浦太陽という、わるく無い夫を見つけてデキ婚し、カワイイお弁当をブログにアップし、子供を母に預けテレビに出まくっている。今の辻はバラエティ番組が占拠するテレビ界にとっては優等生だ。若者もみんなこんな若い母親に憧れているばかりだと思っていた。
しかし、実際辻の“つたないママぶり”に目を細めていたのは、なかなか自分の息子がヨメをもらわない、娘が孫の顔を見せないという親世代だったようだ。今回の騒動も、「私が姑なら、辻ちゃんにあんなカッコはさせない!かわいそうに」など、同情的な気持ちになるだろう。対し、若い頃からアイドルとして活躍し、明らかに自分より優遇されている辻に対して若者たちの反応は冷淡だ。
実際、本人はどう思っているのだろう。
大きなリボンをつけ、派手なマニキュアをし、乏しい知識を面白おかしく披露する若い母親というキャラクターが、本当に彼女にあっているのかも疑問だ。そろそろ金儲けのために作られたイメージに押しつぶされて、苦しくなっているのではないか。
覚醒剤使用で逮捕され、「落ちたママドル」とされた酒井法子が逃亡していた時、誰もが悲劇の妻(夫が逮捕されて)で、けなげな母である事を疑わなかった。律儀に「お人形ママドル」を貫きとおした末の酒井の暴走、実際本人は作られた「良いママ」のイメージが辛かったという。
辻も同じ道を行くのか!?
【訂正】
記事中に誤字・脱字がございました。訂正してお詫び致します。
「求めらた」→「求められた」・「子持を持ち」→「子供を持ち」