しかし、そのブームは悲しい結末を迎える。同年新たに馬主となったA氏と高知競馬関係者の間で、グッズの売り上げやら馬の使い方などを巡り騒動が勃発。'05年以降は一度も走ることなく流転の馬生を歩むことになり、この何年かは生死すら不明となっていた。
それがごく最近、千葉県御宿町のマーサファームにいることが発覚。競馬ファンの間でちょっとした話題になっているのだ。
そこで牧場側に、それまでの経緯や現在のハルウララについて聞いてみた。
「'12年12月にA氏から頼まれ預かりました。当初は『騒がれたくない』との意向で『うーちゃん』と名付けていましたが、今年2月にA氏が所有権を放棄し、マーサファームに譲渡されたので、前の名前に戻すことにしました。ただ、維持費がそれなりにかかるため、引退馬の余生をサポートする引退馬ネットに相談し、『春うららの会』を作り支援会員を募るように決めたのはごく最近です。1口3000円のお金の管理はすべて引退馬ネットにお任せしていますが、牧場側としてはひと月に10万円ほど集まると助かるのですが…」(マーサファーム・宮原氏)
宮原氏によると、馬は元気で定期的に運動をしているとか。初めて来たときは落ち着きがなく何かと騒がしい馬だったが、この1年で随分と落ち着きを増して18歳という年齢にふさわしい馬になってきたそうだ。
見学もOKだが、その際は事前に連絡をしてほしいとのこと。詳細は『春うららの会』HP(http://mf-urara.jimdo.com/)。
ハルウララが今後安心して余生を暮らせるようになるには、競馬ファンのバックアップが必要なようだ。