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『サザエさん』の大スポンサーが降板か

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フジテレビ 公式サイトより

 フジテレビ系の国民的人気アニメ「サザエさん」のスポンサー、東芝が降板する方向で調整に入ったことを、一部メディアが報じた。

 記事によると、同社は、1969年10月の放送開始から約48年にわたりCMを提供。同アニメへのCM提供は、もともと、冷蔵庫や洗濯機といった東芝ブランドの家電製品をお茶の間に広く浸透させるのが狙いだったが、家電市場が頭打ちになったため、1998年11月に1社提供を終了していた。

 そして、15年には東芝の不正会計問題が発覚。白物家電事業は、経営再建の一環で中国企業に売却したため、スポンサーを続ける意味合いが薄れていた。今年6月、同社の綱川智社長が会見で、CMの提供について「一定の有効価値がある」と継続の意思を示したばかり。しかし、経営状況から合理化が避けられないと判断し、広告大手の電通に降板を申し入れたというのだ。

 後継のスポンサーが見つかれば、18年3月末にも切り替わる可能性があるというが、昨年には1ケタ台も記録するなど、視聴率はやや低迷。今年は10%台前半で推移しているというのだが…。

「フジは、全社的に視聴率が低迷しているだけに、そう簡単に後継スポンサーは見つからないだろう。見つからなければ、さすがに番組の放送継続自体が難しくなってしまうのでは」(テレビ局関係者)

 国民的人気アニメが大ピンチに陥ってしまったが、その背景にはライフスタイルの変化があるというのだ。

「昔は『サザエさん』が放送される日曜午後6時半には、家族で食卓を囲んで視聴するという習慣があり、高視聴率を記録。しかし、若者のテレビ離れが進んだこともあって、全体的にテレビ番組の視聴率が低下。『サザエさん』も、もはやその流れに逆らうほどのコンテンツではなくなってしまった」(同)

 どこが、後継スポンサーに名乗りをあげるかが注目される。

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