10月21日、インターネット番組『偏差値32の田村淳が100日で青学一直線〜学歴リベンジ〜』(AbemaTV)が放送された。番組では、自宅の物置を改造した勉強部屋が公開され、集中力を鍛えるため、休憩時間にけん玉をする様子などが放送された。
また、同28日の放送では、“ビリギャル”こと小林さやかが出演し、受験のアドバイスを行った。そのほか、アダルトビデオの名監督として名を馳せた村西とおるのほか、武井壮も登場した。いずれも「不可能を可能に変えた」人たちだ。
これらについて、ネット上では「形から入りすぎ。本当に受かる気あるのか?」「淳、受験勉強をする前に机の掃除からはじめるタイプだな」といった声が聞こえる。
「番組では、予備校が監修について、参考書のアドバイスや勉強のスケジュール管理を行っていますが、基本的に独学で勉強をしているように見えます。勉強は積み重ねなので、基礎ができていない人が、当てずっぽうに応用問題にとりかかっても意味がありません。さらに、番組では、受験科目が現代文、英語、日本史の三科目と紹介されていました。確実に合格を目指すならば勉強範囲の広い日本史より、公民の政治経済を選択するはず。そういった点が『本当に受かる気あるのか?』と受験生に疑問を持たれてしまうのでしょう」(予備校教師)
さらに、英語力を強化する名目で、フィリピンへの語学留学を行ったことも話題となっている。日数はわずか2日間の“超短期”であり、観光旅行と大差ない。
「フィリピンへの語学留学はブームといえますが、あくまでも会話力、コミュニケーション能力の向上に重点が置かれています。リスニングテストなどでは役に立つこともあるでしょうから、まったく無意味というわけではありませんが、単語力や長文読解能力が求められる受験英語とはあくまでも別物だといえるでしょう」(前出・同)
そもそも、本気で大学入学を目指すならば、芸能活動を活かした社会人入試など多くの道が存在する。そこを選ばず、愚直に学力一本の一般入試に挑むのは単なる「ネタ」と思われても仕方あるまい。