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イチローのトレード話が再燃! 目が離せなくなったその去就

 ヤンキースが昨オフに外野手を補強したことで、“5番手外野手”として今季の開幕を迎えたイチロー外野手(40)。昨オフから、余剰戦力として、トレード要員とされていたが、移籍先が見つからず、7月31日のトレード期限を終えた。

 これにより、イチローの今季残留が決まったかと思いきや、またぞろ、その周辺が慌ただしくなってきた。米ニューヨークの現地メディアが、ヤンキースがイチローをウエーバー公示にかけたと報じたのだ。MLBでは原則、ウエーバー公示は非公開とされている。

 公示された選手は、獲得を希望した球団に譲渡し契約を引き継いでもらうことになる。また、通常のトレード期限は終了しているが、公示を経た選手は他球団とのトレードが8月以降でも可能。話がまとまらなかった場合は、残留してプレーを続ける。

 ヤンキースはトレード期限ギリギリで、ダイヤモンドバックスからマーティン・プラード内野手(30)を獲得。プラードの本来のポジションは二塁、三塁だが、ヤンキースでは右翼で起用されることが多く、あおりを受けたイチローが控えに回らざるを得ない状況。

 ただ、球団はトレード交渉を意識してか、8月7日(日本時間)以降、4戦連続でプラードが本職の三塁、右翼がイチローの布陣をしいている。

 9日(同10日)のインディアンス戦では、MLB通算2811安打目を記録し、通算安打数でジョージ・シスラーを抜いて、歴代単独48位となったイチロー。オールスター戦後は絶不調に陥り、7月の打率は.224と低調だったが、8月は19打数7安打、打率.368(10日=同11日現在)と好調を維持している。

 残留して、ベンチを温める機会が多くなるよりは、出場機会を与えてくれる球団に移籍した方が、イチローにとっては得策だろう。ただ、獲得を希望する球団が現れるかどうか、しばらくはイチローの去就から目が離せなくなった。
(落合一郎)

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