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ベンチウォーマーだったヤンキース・イチロー 気が付けばレギュラーの座を奪還

 MLBは前半戦を終了した。オールスター戦をはさみ、後半戦は7月18日(日本時間19日)にスタートする。

 そんななか、開幕前と大きく立場を変えたのが、ヤンキースのイチロー(40)だ。

 今季、ヤンキースはFAで、ジャコビー・エルズベリー(30)、カルロス・ベルトラン(37)両外野手を獲得。そのため、イチローは“5番手外野手”に降格。屈辱の控え選手として、開幕を迎えるハメになってしまった。

 守備固めや代走、たまにスタメンといった不規則な起用方法でも、腐ることはなかったイチローは、好成績をキープ。前半戦終了時点(13日=同14日)で、202打数60安打0本塁打11打点6盗塁、打率.297と安定した数字を残している。

 チーム内では、通算412本塁打を放っている長距離打者で、昨季も34本塁打、101打点をマークしたアルフォンソ・ソリアーノ外野手(38)が打撃不振のため、6日(同7日)に戦力外となり、イチローのライバルが一人消えた。

 さらに、ベルトランは守備に難があり、ソリアーノが外されてからは指名打者に専念。故障がちで現在も故障者リスト(DL)入りおり、復帰しても守備に就く機会は少ないとみられている。

 気が付けば、イチローは“5番手外野手”から、“3番手外野手”に昇格し、いつの間にかレギュラー座を奪還したことになる。

 開幕前から、“トレード要員”とされていたイチローだが、ベルトランに続く外野手は実績のない若手選手ばかりで、今や必要戦力となった。他球団から、レギュラークラスの若い外野手とのトレード話が舞い込まないかぎりは、イチローはヤンキースに残留することになりそうだ。

 今季でヤンキースとの2年契約が切れるイチローの来季の去就は不透明だが、年齢を考慮すると、現在の年俸650万ドル(約6億6000万円)を維持するのは困難。それでも、より良い条件を引き出すためには、後半戦で活躍するしかない。
(落合一郎)

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