FAでジャコビー・エルズベリー、カルロス・ベルトラン両外野手が加入し、“5番手外野手”に追いやられてしまったイチロー。
5月15日(日本時間16日)現在、55打数20安打、打率.364、0本塁打2打点2盗塁と、打撃成績は絶好調をキープしていているのに、一向に出場機会は増えないという、もどかしい状況が続いている。
ライバル選手の15日(同16日)現在の打撃成績は、左翼手のブレット・ガードナーが.290、中堅手のエルズベリーが.284、ベルトランが.234、主に指名打者に入るアルフォンソ・ソリアーノが.248で、打席数の違いこそあれ、イチローの方がはるかに上だ。しかし、それでも、イチローの役回りはベンチウォーマーだ。
そんな折り、右翼手のベルトランが右ヒジを痛め、欠場がちとなり、ついに、15日(同16日)には、13日にさかのぼって15日間の故障者リスト(DL)入りしたのだ。
イチローにとっては、スタメン出場が増える絶好のチャンスが到来したのだが、当のイチローも11日(同12日)のブルワーズ戦での守備で、スライディングキャッチを試みた際に、左ヒザと腰を故障。その後、4戦連続欠場するハメになった。
幸い、左ヒザは軽傷で、腰痛も重症ではないが、まだ全力プレーはできない状態。せっかくの好機に、イチロー自身も故障で試合に出られないという不運に見舞われた。
イチローは16日(同17日)からの本拠地でのパイレーツ3連戦で復帰する見込みだが、まだ流動的。球団の発表によると、ベルトランの症状が改善しない場合は、手術に踏み切る可能性があるという。
試合に復帰できるようになれば、イチローの出場機会が増えるのは確実となるだけに、この機に打ちまくってアピールしておきたいところだ。
(落合一郎)