「最近、バラエティ番組とかにもあまり呼ばれなくなっちゃいまして…。レモンばっかり言ってたら一発屋にもならずに終わってきちゃって」
昨年、元祖不思議系アイドルの小倉優子とバラエティ番組で共演し、こりん星というキャラで苦しめられていた小倉の体験を聞かされると、市川は明らかに動揺した様子を見せた。さらに小倉は、自分の過去の境遇と市川を照らし合わせ、「芸能界でやっていく中でウソを演じてない? これでいいのかって時期が1〜2年でやってくる」と発言。それらの言葉を聞き、ついに市川はレモン汁という名の涙を流す一幕も。
そんな自身のキャラに迷いを抱く中、今年出演したバラエティ番組『有吉AKB共和国』では、メンバーの薮下柊から、市川はわき毛を生やしたまま公演に出演していると突然の暴露をされ、話題となった。薮下によると、「みおりんはわき毛めっちゃボーボー、こないだの公演でわき毛ボーボーのまま踊ってて」と、市川が見た目に反して毛深いと説明。これに対し市川は「夜中剃っても、次の日の昼には絶対生えてます」と認め、薮下が指摘した公演についても「ちゃんと剃ったんですけど夜の公演までに生えちゃったみたいで」と語った。
ここでMCの有吉は永久脱毛を提案するも、番組アシスタントの小嶋陽菜は「しないでほしい! 見たい!」とわき毛を生やしてほしいと直訴。有吉も「1人くらいいてもいい」とその意見に賛同すると市川も「ワキ毛ボーボーアイドル…、ちょっとじゃあ伸ばして…」と、今後、ワキ毛キャラとして新たにやっていく可能性を匂わせた。つまりこの点にこそ、彼女を落とす糸口がある。
彼女がワキ毛キャラを目指すとすれば、まず半年ほどの期間を置き、毛が長く伸びるのをひたすら待ち続けること。そしてある程度伸びきった頃に、彼女の目の前で、深いマンホールの中に落ちてみよう。その後、暗闇や閉所が怖いと大声で助けを求めれば、救急隊が駆けつける前に、心優しい市川は長いワキ毛を、そ〜っとさりげなく垂らしてくれることだろう。そう、まさに芥川龍之介の『蜘蛛の糸』のように、天へと通じるワキ毛にしがみ付き、そのまま這い上がっていけばいい。上にたどり着く頃には、2人の間に絆が生まれるため、あとはデートに誘うなどして関係性を深めていこう。
(文・柴田慕伊)
【参考】
・『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日)2015年5月11日
・『有吉AKB共和国』(TBS系)2016年2月22日、29日