通常は使用者から1曲あたり約200〜400円の使用料が徴収され、作曲者など著作権者に還元されるという結婚式での楽曲使用。
しかし、GLAYは今年春ごろから、GLAY名義で発表している全358曲をブライダルで使用する場合に限り、著作隣接権料を使用者から徴収せず、無償提供してきたことを発表した。
各スポーツ紙によると、無償提供は業界初の試みだとか。メンバーたちの、「結婚式という人生の素晴らしい舞台で、自分たちの曲を使用してもらえることは大変喜ばしいことであり、それであれば自分たちは無償提供したい」という強い思いで、無償提供が実現したという。
11月に結婚をテーマにした55作目の新曲「あなたといきてゆく」を発売。同曲は、ボーカル・TERUが「結婚式の最後、両親への感謝の手紙を読むシーンをイメージして歌った」というラブバラードで、同曲の発売をきっかけに正式発表に至ったというのだが…。
「GLAYの公式サイトでは発表されているが、あくまでも無償になるのは、作品を作った人ではなく、その作品を伝える歌手やレコード製作者といった人が持つ権利である『著作隣接権料』。ただし、使用に当たって生じる、音楽などを公に演奏する『演奏権』、作品をDVDに録画したりCDに録音をしたりする権利『複製権』の使用料はJASRACなどの各団体に支払いが必要となる。どうも『無償』という言葉が一人歩きしているので、そのあたりを勘違いしてのトラブルが頻発する可能性はありそう」(音楽業界関係者)
タダではないが、今後、結婚式でGLAYの曲を使うカップルは増えそうだ。