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IC挑戦! 内藤哲也の反撃が始まるか? オカダvs丸藤が前哨戦! 【新日本9・25神戸ワールド大会展望】

 新日本プロレス秋のビッグマッチ第3弾は、9月25日に神戸ワールド記念ホールにて開催される。メインでは内藤哲也が、マイケル・エルガンが持つIWGPインターコンチネンタル王座(IC王座)に挑戦する興味深いカードが組まれた。9・25神戸ワールド大会の展望を書いてみたい。

『DESTRUCTION in KOBE』
9月25日(日)神戸ワールド記念ホール(16時開始)

▼全対戦カード

(1)6人タッグマッチ 20分1本勝負
デビッド・フィンレー&ヘナーレ&金光輝明 対 ウィル・オスプレイ&ロッキー・ロメロ&パレッタ

(2)タッグマッチ 20分1本勝負
ヨシタツ&キャプテン・ニュージャパン 対 高橋裕二郎&チェーズ・オーエンズ

(3)6人タッグマッチ 20分1本勝負
真壁刀義&本間朋晃&田口隆祐 対 天山広吉&中西学&タイガーマスク

(4)スペシャルタッグマッチ 30分1本勝負
柴田勝頼&永田裕志 対 カイル・オライリー&ボビー・フィッシュ

(5)NEVER無差別級6人タッグ選手権試合 60分1本勝負
<王者組>小島聡&リコシェ&マット・サイダル 対 アダム・コール&マット・ジャクソン&ニック・ジャクソン<挑戦者組>

(6)スペシャル8人タッグマッチ 30分1本勝負
後藤洋央紀&石井智宏&ジェイ・ブリスコ&マーク・ブリスコ 対 ケニー・オメガ&バッドラック・ファレ&タマ・トンガ&タンガ・ロア

(7)スペシャル6人タッグマッチ 30分1本勝負
棚橋弘至&ジュース・ロビンソン&KUSHIDA 対 SANADA&EVIL&BUSHI

(8)スペシャル8人タッグマッチ 30分1本勝負
オカダ・カズチカ&YOSHI-HASHI&邪道&外道 対 丸藤正道&矢野通&原田大輔&小峠篤司

(9)IWGPインターコンチネンタル選手権試合 60分1本勝負
<王者>マイケル・エルガン 対 内藤哲也<挑戦者>

 まず、注目は第5試合のNEVER無差別級6人タッグ選手権。両チームともにヘビー級の選手とジュニアヘビー級のタッグチームによるトリオ編成になっており、無差別級の魅力を最大限に発揮した試合になりそうだ。ROH世界王者(18日現在)のアダム・コールが新日本のベルトに絡んで来るのも注目である。王者組の小島聡は、同王座を獲得したのを機に、天山広吉に『G1クライマックス26』出場を譲渡するなど、このベルトに対する愛着は思いのほか深いだけに、タイトル流出は避けたいところだろう。

 第6試合のCHAOSとバレットクラブの8人タッグマッチは、G1決勝以来となる後藤洋央紀とケニー・オメガの絡みが注目される。後藤は今シリーズ好調をキープしており、22日の広島大会で、同門のYOSHI-HASHIがケニーに敗れるようなことがあれば、ケニーとの再戦へ向けて走りだす可能性は充分に考えられる。後藤の年明けを左右するような8人タッグマッチになるかもしれない。

 第7試合では、今シリーズ連日行われている新日本本隊とロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(L・I・J)による6人タッグマッチ。棚橋弘至とSANADAの行方も気になるところだが、12日の後楽園ホール大会でEVILとシングルで対戦し、敗れはしたものの一気に株を上げた、ジュース・ロビンソンに期待したい。最近のロビンソンの成長は目覚ましいものがある。神戸の大舞台でも存在感を大いに発揮してもらいたい。

 セミファイナルでは、10月10日の両国国技館大会でIWGPヘビー級選手権が決定している、オカダ・カズチカと丸藤正道による前哨戦が行われる。オカダはG1公式戦の初戦、7・18札幌大会で丸藤に敗れているだけに、前哨戦は優位に立っておきたいところ。ただ、CHAOSはノア本隊と友好関係を築いており、現在、CHAOSの矢野通が丸藤をパートナーにGHCタッグ王座を保持している。そのため、前哨戦では矢野もノア側についてCHAOSとは対峙することに。CHAOSきっての頭脳派である矢野の存在はオカダを悩ませるかもしれない。

 メインイベントは、マイケル・エルガンに内藤哲也が挑戦するIWGPインターコンチネンタル選手権。12日の後楽園大会で内藤は「あくまでも最上級のベルトはIWGPヘビー級王座」とした上で、「(IC王座が)俺のもとに来たいというのなら、来ればいい。ブン投げてやるから」と内藤流のコメントを残している。しかし、内藤がG1でエルガンから勝利を収めたとはいえ、この後楽園大会での前哨戦でも内藤が何度か表情を歪めるなど、エルガンの底知れぬパワーに手を焼くのは間違いない。L・I・Jならではの頭脳プレーでエルガンを撹乱しながら勝機を見出していくのか? それとも正攻法で崩して行くのか。内藤が常々口にしている来年の1・4東京ドーム大会で“ファン投票”によるメインイベント出場を果たすには、IC王座の獲得が一番早い。なぜなら2年前のファン投票ではIC王座戦にメインの座を奪われたからだ。だが、今シリーズはエルガンの好調さが目立っているだけに、L・I・Jを結成してからの集大成を内藤は見せないと勝利は難しいのではないだろうか。1・4ドーム大会のメインを左右する重要な一戦になりそうな予感がする。

(どら増田)
<新日Times VOL.35>

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