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患者にツバを吐きかけられた看護師、顔面を平手打ちし減給処分 同病院で研修医自殺事件も

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画像はイメージです

 11日、新潟県中央区の新潟市民病院で20代の女性看護師が減給処分を受ける事案が発生。その理不尽な理由に同情の声が上がっている。

 事案が発生したのは7月下旬。看護師が入院中の患者に薬を与えていたところ、患者が看護師の手にツバを吐きかける。激怒した看護師は、患者の頬を一回叩いたのだという。

 ツバを吐きかけるという行為は人を侮辱することにもなるもの。仮に故意だとすれば、看護師の行動は致し方ない部分があると思われるのだが、病院側は「問題」と考えた様子。同僚看護師の目撃者の証言などから事実が判明し、10月11日になり、減給処分を下した。

 看護師は病院側の調査に対し、「感情的になってしまって申し訳なかった」と話し、病院側は「患者に謝罪した。再発防止を徹底する」とし、看護師の責任を認めている。

 仮にツバをかけられたとしても、「看護師は我慢しろ」と言わんばかりの今回の措置に、ネットユーザーからは「この処分はおかしい」「ツバを吐かれても我慢しろということか」「患者様は神様と考えているなら言語道断」「なぜ一方的に患者の意見を受け入れたのか」「こんなところで働きたくない」など怒りの声が上がった。

 なお、今回看護師を処分した新潟市民病院は、2016年1月、長時間労働を強いられた研修医が自殺する事件を起こしている。

 この事件では、新潟労働基準監督署が自殺の原因を長時間労働による過労が原因と認定しており、遺族は病院側に損害賠償を請求。病院は訴えに対して争う姿勢を見せ、訴訟に発展。責任を認めない不誠実とも思える対応は、新潟市民病院が職員を軽視していることを表していると取られても、致し方ないだろう。

 入院患者は病院側から見れば「お客様」なのだろうが、だからといって看護師側にツバを吐きかける行動は適切なものではない。もちろん暴力を振るうことも良くはないが、減給処分はやりすぎのようにも思えるだけに、この看護師が、不憫でならない。

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