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【週刊テレビ時評】木村拓哉主演「アイムホーム」 なんとか面目保つ

 木村拓哉がテレビ朝日で初めて連続ドラマの主演を務める「アイムホーム」(木曜午後9時〜)初回(4月16日=15分拡大)視聴率(数字は以下、すべて関東地区)は16.7%だった。

 同局側は20%前後を期待したと思われるが、可もなく不可もなく、19日までに放送された4月期の民放連ドラのなかではトップの視聴率で、なんとか面目を保ったといえる。

 キムタクドラマの裏で苦戦が予想された大島優子初の主演連ドラ「ヤメゴク〜ヤクザやめて頂きます〜」(TBS/木曜午後9時〜)初回(16日=15分拡大)は9.1%で、「アイムホーム」と大差がついた。第2話以降、この差を縮められるかどうか注目だ。

 13年10月期の「リーガルハイ」第2弾(フジテレビ)以来の連ドラ主演となった堺雅人と、「ドクターX〜外科医・大門美知子〜」(テレビ朝日)、NHK連続テレビ小説「花子とアン」などで知られる人気脚本家・中園ミホのタッグで話題を集める「Dr.倫太郎」(日本テレビ/水曜午後10時〜)初回(15日=10分拡大)は13.9%とイマイチで、期待が高かった割には上がらなかった。

 その裏の阿部サダヲ主演「心がポキッとね」(フジテレビ/水曜午後10時〜)第2話(15日)は7.5%で、2.9ポイントダウン。「Dr.倫太郎」次第だが、今後も苦しい闘いが待ち受けているようだ。

 日本テレビが新設した日曜午後10時30分からのドラマ枠である、「ワイルドヒーローズ」(TAKAHIRO主演)初回(19日=30分拡大)は9.7%で、2ケタ台には乗らなかった。

 山下智久主演「アルジャーノンに花束を」(TBS/金曜午後10時〜)第2話(17日)は一気に7.9%まで落ち込み、3.6ポイントの大幅ダウン。

 多部未華子主演「ドS刑事」(日本テレビ/土曜午後9時〜)第2話(18日)は8.0%で、こちらも4.7ポイントもの大幅下落となった。

 木村文乃の連ドラ初主演作「マザー・ゲーム〜彼女たちの階級〜」(TBS/火曜午後10時〜)初回(14日=15分拡大)は9.8%。裏の「戦う!書店ガール」(渡辺麻友&稲森いずみ主演/フジテレビ/火曜午後10時〜)初回(14日=15分拡大)は6.2%。ドラマ10「美女と野獣」(仲間由紀恵主演/NHK総合/火曜午後10時〜)初回(14日)は6.8%だった。

 斎藤工主演「医師たちの恋愛事情」(フジテレビ/木曜午後10時〜)第2話(16日)は8.6%で、1.7ポイントダウンした。

 前週、屈辱の1ケタ台に転落したNHK大河ドラマ「花燃ゆ」(井上真央主演/日曜午後8時〜)第16話(19日)は10.7%で0.9ポイント上げたものの、過去2番目に悪い数字。よほどの起爆剤がないと、ここからの巻き返しは厳しい様相となってきた。

 第1週=20.6%、第2週=21.0%と好調な滑り出しを見せたNHK連続テレビ小説「まれ」(月〜土曜午前8時〜)第3週の週平均視聴率は19.7%で大台を割った。

(坂本太郎)

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