大河ドラマの視聴率1ケタ台を記録したのは、12年「平清盛」(松山ケンイチ主演)最終回(第50話=同年12月23日)=9.5%=以来。
大河史上ワースト平均視聴率(12.0%)となった「平清盛」が初めて2ケタを割ったのは第31話(同年8月5日)=7.8%=で、裏でフジテレビが放送したロンドン五輪女子マラソンが22.5%の高視聴率を獲ったためとみられていた。その後、「平清盛」は雪崩的に落ち込み1ケタ台も連発。第45話(同年11月18日)では大河史上ワーストとなる7.3%を記録した。
「花燃ゆ」第15話は「統一地方選挙開票速報」のため、午後7時15分からの放送に繰り上がったため、視聴率が悪かったのは、その影響もあったと思われる。
ふだん20%前後を獲っている裏の「ザ!鉄腕!DASH!!」は16.1%と低調だったが、加藤浩次と赤江珠緒アナがMCのTBSの新バラエティ番組「この差って何ですか?」SP(4月12日午後7時〜8時54分)が14.0%の好視聴率を獲ったため、「花燃ゆ」が低い数字に沈んだようだ、それにしても、あの「平清盛」より1ケタ台への転落が4カ月も早く、極めて先行き不安だ。
かたや、ヒロインの土屋太鳳がいよいよ登場したNHK連続テレビ小説「まれ」(月〜土曜午前8時〜)第2週の週平均視聴率は21.0%をゲットし、第1週の20.6%を上回る好調ぶりで、「花燃ゆ」とはくっきり明暗を分けた。
先週から、民放の4月期の連続ドラマが本格的にスタート。阿部サダヲ主演「心がポキッとね」(フジテレビ/水曜午後10時〜)初回(同8日=15分拡大)は10.4%。今週から裏の日本テレビで堺雅人主演の話題作「Dr.倫太郎」がスタートするだけに、苦戦が予想されそうだ。
斎藤工主演「医師たちの恋愛事情」(フジテレビ/木曜午後10時〜)初回(同9日=15分拡大)は10.3%。
山下智久主演「アルジャーノンに花束を」(TBS/金曜午後10時〜)初回(同10日=15分拡大)は11.5%。
剛力彩芽主演の深夜ドラマ「天使と悪魔-未解決事件匿名交渉課-」(テレビ朝日/金曜午後11時15分〜)初回(10日)は6.4%とイマイチ。
多部未華子主演「ドS刑事」(日本テレビ/土曜午後9時〜)初回(同11日=6分拡大)は12.7%とまずまず。
「半沢直樹」「ルーズヴェルト・ゲーム」「花咲舞が黙ってない」などでおなじみの池井戸潤の原作である「ようこそ、わが家へ」(相葉雅紀主演/フジテレビ/月曜午後9時〜)初回(同13日=15分拡大)は13.0%で、13日放送分まででは最高の数字となった。
また、3年ぶりにレギュラー番組として復活したNHK総合「ブラタモリ」(土曜午後7時30分〜)初回(同11日)の「長崎その1」は10.0%で、新アシスタント・桑子真帆アナの評判も上々だった。
(坂本太郎)