決勝2着は柴崎をかばいすぎて丸山啓一(静岡)のまくり差しに敗れたが、これはラインの追い込みとしては前を残す当然のプレーの結果だ。
今回は地元戦。しかも金子貴志という同じバンクの先行がいる。このGIIIでは中部は永井清史-浜口高彰の岐阜ラインと金子-富永のラインに分かれそうで、どちらが主導権をとるのか、それとも連係して直線勝負になるのか、判断は難しいが、少なくとも叩き合いだけはない。
永井がドカーンといって浜口、金子、富永での直線勝負なら中を割る富永にもチャンスはある。37歳の富永は、3・71の普通のギアだ。だから踏み出しに離れることもないだろう。
ファン心理からすると、地元金子にGIIIを取らせるレースで「富永は2着まで」という見方が大方だろう。
そこをあえて富永-金子を狙ってみたい。富永ほどのベテランになると、前のかかり如何では、鋭い差しを見せる。前のペースに乗って脚を余すテクニックも十分にあることをご承知いただきたい。