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【放送事故伝説】20世紀最後の流血事故? 『ムツゴロウ王国』ライオン事件

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畑正憲

 10月11日、ムツゴロウさんの愛称で知られる作家の畑正憲さんがフジテレビで放送された『直撃!シンソウ坂上』に出演した。80年代〜90年代にかけて『ムツゴロウとゆかいな仲間たち』をはじめ、数々のテレビ番組に出演してきたムツゴロウさんだが、最近はその姿をテレビでほとんど見る機会はなかった。実はムツゴロウさんは昨年末に心筋梗塞で入院し、生死をさまよったことが明かされ、現在は動物関係の仕事よりも、本業である作家業に闘志を燃やしているという。

 さて、そんなムツゴロウさんだが、2000年5月、『ムツゴロウとゆかいな仲間たち』の収録中に、滞在先だったサンパウロの民間動物飼育施設でライオンに指を噛みちぎられるという事故があった。当時の新聞記事によると、ムツゴロウさんはライオンとの接触を図るため檻の金網に指をかけていたところ、突然ライオンが噛み付き、右手中指の第一関節を切られてしまった。

 ムツゴロウさんが指を噛みちぎられたニュースは『ムツゴロウとゆかいな仲間たち』の放送前に各新聞社が報道しており、当時多くのムツゴロウファンは事故の影響により、この回が「お蔵入り」になる事も覚悟もしていたという。

 しかしながら、ムツゴロウさんとライオンの交流は、同年7月に『ムツゴロウとゆかいな仲間たち ライオンなんて怖くない!動物王国の少女』の題で予定通り放送されることとなったほか、カットされると思われたムツゴロウさんの指がライオンに噛まれ血まみれになるシーンもモザイクなしで放送されることとなった。

 放送が行われた2000年当時は、今より規制がやや緩かったという事情もあるが、出血シーンがそのままテレビで放送される事はかなり稀だったため、当時大きな話題となった。

 なお、『ムツゴロウとゆかいな仲間たち』は、この事故が発生した翌年の2001年3月に放送を終了しているが、この事故と関係があったかどうかは明らかにされていない。

文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)

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