住吉アナは96年4月にNHKに入局。07年大みそかの「第58回NHK紅白歌合戦」では総合司会を務め、人気情報番組「スタジオパークからこんにちは」の進行を担当するなど、局アナ時代はそれなりの評価を得ていた。そして、11年3月末でNHKを退局し、フリーに転身した。
フリー転向後の約1年間、これといった活動がなかった住吉アナに白羽の矢を立てたのがフジだった。もともと、「知りたがり」は朝(9時55分〜11時30分)に放送され、そこそこの視聴率を獲得していたが、“打倒「ミヤネ屋」(日本テレビ系列)”を旗印に、12年4月から昼の時間帯に移動。MCの伊藤利尋アナ、田村淳(ロンドンブーツ1号2号)はそのままで、新たに“てこ入れ”として住吉アナを投入した。
ところが、ふたを開けてみれば、視聴率は2〜4%台で低迷。1%台を記録する日もあるほど、低迷した。その元凶のひとつといわれているのが住吉アナ。
なかでも、「ヨガ天」と称して、住吉アナが上半身タンクトップなどの露出度の高い服装で登場し、あられもないヨガのポーズを取って、伊藤アナが天気予報を読むという奇抜な企画を実行してみたが、住吉アナの自己満足に終わったようだ。
「そもそも、この時間帯のメーン視聴者は主婦層で、『ヨガ天』が受けるわけがありません。男性視聴者は当初は面白がって見ていたようですが、上半身は裸同然の恰好で、“貧乳”がばれてしまい、だんだん引いて行ったようです。若い女性タレントがやるならともかく、40近い熟女の住吉アナがセクシー路線で勝負するのは無理があったようです。フリー転身後、これといった仕事がなかったのは、業界内での評価がパッとしなかったからなのではないでしょうか。その意味で住吉アナの起用は、人選ミスだったかもしれません」(某テレビ関係者)
打ち切りでヤル気をなくして気が抜けたのか、今週、住吉アナはインフルエンザに感染して、番組を病欠する失態も演じてしまった。フリーアナウンサーにとって、番組に穴をあけることは好ましくない事態。
「知りたがり」の打ち切りが決まって、住吉アナに新たなレギュラー出演の話は今のところなさそうだ。各局とも、視聴率が獲れなかった住吉アナに、オファーをかけるのには二の足を踏んでいるとみられる。株が暴落してしまった住吉アナは、ほとぼりが冷めるまで、当面、地道に活動していくしかないようだ。
(坂本太郎)