映画「怪談」は、黒木が共演者の尾上菊之助との濡れ場で、かなりエロチックなシーンを展開しているといわれ、ヒットが期待されていた。しかし、「太もも、背中のヌード止まりで、露出度ははっきり言って中途半端でした。監督も『リング』『学校の怪談』とホラーもののヒットメーカー中田秀夫氏だけに、それなりには観客も入るを思われたのですが」(映画ライター)
結果的に興行収入は3億円程度。上映作を「伝染歌」に変えてしまう劇場も多かったという。
黒木出演の映画としては正月作品「魍魎(もうりょう)の匣(はこ)」(日活)が控えている。こちらはワキを固める役どころで、「黒木の映画は結局『失楽園』だけがヒット作といえる。最近は黒木の映画は当たらないという見方で落ち着いている」(同)
ドラマ、映画とも振るわなくなってきた最近の黒木は、かつてのように出演作を選び抜く戦略から、小さな仕事も受ける“薄利多売”方式にシフトしたようだ。
「NHKドラマ『新マチベン』の脇役や『プリンセス・ダイアナ〜衝撃の事故から10年』(TBS)のナビゲーター、『24時間テレビ』のチャリティーアドバイザーにもなっています。しかし『プリンセス・ダイアナ〜衝撃の事故から10年』も10.7%と振るわず、以前と比べるとキツイ状況を言わざるを得ない」(芸能ライター)
最近の黒木は、かなり疲れた表情をしていて、近所の人が見かけても、だれか分からなかったという話もあるようだ。
「子どものことも影響しているのかもしれません。長女は有名私立大学の付属に通っていますが、黒木は運動会やバザーには顔を出すものの、その準備にはほとんど出ない。それに対し、ほかの父兄からその反感の声が聞こえてきたらしく、子どもがイジメられるのを心配してか、マメに顔を出しているそうです」(同)
憧れのセレブ女優の地位をキープするのは難しいというところだが、これは何も黒木に限ったことではない。
「もう少し若手だと、松嶋菜々子、竹内結子あたりも、結婚、出産後に女優業に復帰していますが、以前の人気をキープできているかといえば、疑問です。結婚や出産で一時期休養した後、復帰すると、しばらくは話題になりますが、その後もセレブな女優として人気をキープするというのは、難しいようです。黒木の賞味期切れモードはほかの女優たちにとっても他人事ではありません」(同)
やはり人気稼業というのは厳しいものだ。