『New Japan Showdown』
▽10日(日本時間) アメリカ・San Jose Civic(カリフォルニア州・サンノゼ)
新日本プロレスは日本時間10日、アメリカ2連戦の初戦をカリフォルニア州・サンノゼで開催した。新日本は先日、現地法人設立を発表したばかり。オープニング映像では、「Hello,America』というナレーションから始まり、この2連戦も、来年1.4&1.5東京ドーム2連戦の前哨戦の意味を持つ大会ということをアメリカのファンにもアピールし、大会がスタート。
メインイベントでは、IWGPヘビー級王者のオカダ・カズチカが、IWGPジュニアヘビー級王者のウィル・オスプレイとチャンピオンタッグを結成し、1.4ドーム大会でオカダに挑戦する飯伏幸太、そして『スーパーJカップ2019』に出場したアメージング・レッドと対戦。オカダ、飯伏のハイレベルな攻防に、オスプレイが加わることで、アメリカのファンも響めきが止まらぬ展開に大喜び。小柄なレッドもいい動きを見せて粘る飯伏組だったが、最後はオカダがレッドにレインメーカーを決めてカウント3。「またIWGP王者として帰ってくる」とファンに防衛を約束。オカダ&オスプレイの調子は良さそうだ。
セミファイナルでは、IWGPインターコンチネンタル王者のジェイ・ホワイトがチェーズ・オーエンズを、1.4ドーム大会で挑戦する内藤哲也が鷹木信悟を率いてタッグ対決。内藤への挑発が止まらないジェイだが、この日もそのスタンスは変わらない。しかし、内藤はジェイの挑戦に付き合うことなく、鷹木との絶妙なコンビネーションで、オーエンズに的を絞ると、デスティーノを決めてカウント3。試合後、勝った内藤はジェイは睨み合った。
今大会ではタイトルマッチも組まれており、アメリカ大会のために作られたIWGP USヘビー級王座を巡り、チャンピオンのランス・アーチャーと、10.14東京・両国国技館大会で挑戦表明していたデビッド・フィンレーが対戦。盟友ジュース・ロビンソンの敵討ちと、長期欠場からの復帰の証としてベルトが欲しいフィンレーは、奇襲攻撃を仕掛け、アーチャーからあわやという場面も作ったが、シングルプレーヤー転向後、モンスター化が進むアーチャーが最後はEBDクローでフィンレーを捕獲。見事防衛に成功している。
また、IWGPジュニアタッグ王座を巡り因縁が勃発しているブリティッシュクルーザー級王者のエル・ファンタズモに、SHOが挑戦。ファンタズモのパートナー石森太二が介入しまくり、SHOのパートナーYOHが救出に入るも、最後は急所へのパンチからCRIIを決めたファンタズモが王座防衛に成功。1.5ドーム大会で行われるタッグタイトル戦に向けてチャンピオンチームの暴挙が止まらない。
今回のアメリカ大会は、日本時間12日にロサンゼルスに舞台を移して、あと1大会開催される。
(どら増田)