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「山口敏太郎の不思議ワールド」ネットオークションに妖精のミイラ登場

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画像はイメージです。

 日本でもヤフーや楽天のオークションが一般的になり、誰でも手軽に出品したり買ったりできるようになった。事情は海外でも同じで、中には日本では考えられない物が売り物として出品されることがある。先ごろ、アメリカのオークションサイトでは、なんと「妖精のミイラ」が登場。一部で話題となっている。

 「妖精のミイラ」が出品されたのは「eBay」という大手オークションサイトで、以前から不思議な品物が数多く出品されることでたびたび話題になっていた。
 今回出品されたミイラは、説明によるとフロリダの海岸線で発見された「海の妖精」とのこと。妖精というと、おとぎ話などで登場する愛くるしい姿を想像するが、このミイラはそんなイメージとは全く異なるものだ。まるで、人間の皮膚を魚の皮に変化させたかのような体表、歯をむき出しにした顔をみると、恐怖という感情しか湧き上がらない。予想通り、本物という意見と、精巧な作り物だとの意見がぶつかり合ったようだ。
 eBayのメンバーであるaquatica_artさんの情報によると、この海の妖精の皮は魚のもので、翼も魚のひれであるという。さらに、歯や唇・顎骨も魚のものらしい。ただし、魚特有のニオイはないそうだ。この情報を信じれば精巧なフィギュアということになるが、aquatica_artさんは情報を出した上で、これは本物の海の妖精であると告げていることから、人々の間でさらに話題になったようだ。

 過去にも妖精にまつわる事件は起こっている。20世紀初頭のこと、イギリスにてコティングリー妖精事件と呼ばれる事件が起こった。イギリスのブラッドフォード近くにあるコティングリー村に住むフランシス・グリフィスとエルシー・ライトという2人の少女が妖精の写った写真を撮影した。2人の撮った写真は真偽のほどが取りざたされたが、シャーロック・ホームズの生みの親、かの有名作家アーサー・コナン・ドイルが本物と断言したことから、事件は大きな話題となった。最終的に、写真はニセであったことが、撮影者であるフランシスの口から語られている。だが2人は、最後の最後まで1枚だけは本当に妖精が写ったものだと言い続け、今でもその写真の真偽は明らかにされていない。
 さて、今回話題となった海の妖精のミイラだが、オークションに出品された当時はあまりニュースになっておらず、305ドル(日本円でおよそ2万7800円)という価格で落札された。
 もしも海の妖精が本物であるならば、落札者は非常に貴重な品物を安価でゲットしたことになるだろう。もしできたら落札者が鑑定に出し、新しい情報が発表されることに期待したい。

(写真=問題の「海の妖精のミイラ」。妖精のイメージとはかけ離れ、かなり気持ち悪い(“oddity central collecting oddities”より))

◎他にもこんな物が
 1997年にはアドルフ・ヒトラーの冷凍精子が出品されるという出来事があった。後に、これはイギリスの大学生の悪ふざけであることが判明し、データはすべて抹消された。
 またつい最近、イギリスのエセックス州に住む10歳の少女が自分の祖母を出品するというとんでもない事件が起こった。少女によると「愚痴が多くてうっとうしい」との理由で出品したという。eBayでは人身売買は禁じられているため、これも即座に消去された。

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