約50年間にわたって、無免許運転を続けていた男が御用となった。
京都府警交通指導課と亀岡署は11月12日、無免許で車を運転したとして、道交法違反(無免許運転)の疑いで、アルバイトの男(68=同府亀岡市曽我部町穴太車垣内)を逮捕した。
逮捕容疑は、同日午前9時35分頃、同市曽我部町の自宅近くの国道327号で、軽トラックを運転した疑いがもたれている。
県警によると、9月上旬、「知り合いが無免許運転を繰り返していて、注意してもやめない」との匿名のタレコミがあった。
これを受けて、12日、農作業をするため、畑に向かう途中だった男の車を止めて、事情を聴いたところ、無免許運転を認めたため逮捕した。
調べに対し、男は「約50年前に教習所に通ったが、試験に受からなかったため、無免許のまま運転していた」と供述しているという。
男は日常的に無免許運転を続けていたとみられているが、事故を起こしたことが一度もなく、“安全運転”に徹したことが、これまでばれなかった要因のようだ。
長期にわたる無免許運転としては、最近では10月に逮捕された奈良県奈良市の70代の設計技師の男が、昭和49年(74年)に免許取り消し処分になって以降、再取得をせずに約40年間、無免許運転を続けていた例がある。
ただ、今回逮捕された男はそもそも免許を取ったことがなかった。あ然とするしかない。
(蔵元英二)