問題の教諭は、岩手県大船渡市立越喜来(おきらい)中学校(同市三陸町越喜来字前田)の男性教諭(47)。
同市教育委員会によると、教諭は9月5日午前5時頃、市道交差点で運転中に一時不停止で大船渡署員に呼び止められ、酒気帯び運転も同時に判明した。そのため、10月10日に免許取り消し処分を受けた。
それでも、教諭は無免許でマイカー通勤を続け、10月23日午前7時20分頃、市内の国道45号で、出勤時に運転しているところを同じ同署員に目撃され、無免許運転で摘発された。摘発後、教諭は所在不明となったが、同日午後11時頃、警察に発見された。
教諭は最初に摘発された際、職業を「市体育協会職員」と偽り、校長にも報告しなかった。2回目の摘発時に県警が協会に問い合わせ、偽称が発覚した。教諭は「免職になるのが怖くて(職業を)偽った」と話している。
市教委に対し、教諭は交通違反を繰り返した理由について、「(酒気帯び運転は)アルコールが残っているとは思わなかった。(無免許運転は)通勤手段が他になく、運転をやめると変に思われると考えた」と説明しているという。
教諭は3年生の学年主任で、生活指導も担当。市教委は「申し訳なく、心よりお詫びする」としている。
(蔵元英二)