香川県警高松北署は2月28日、飲酒運転でひき逃げしたとして、同市立牟礼北小学校の男性教諭(49=同市高松町)を、自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致傷)と道路交通法違反(ひき逃げ、酒気帯び運転)の疑いで逮捕した。
逮捕容疑は、同日午前2時50分頃、同市屋島西町の県道の交差点で、酒を飲んで乗用車を運転し、信号待ちをしていたタクシーに後ろから追突。乗っていた運転手ら2人にケガを負わせ、そのまま逃げた疑い。
この事故でタクシー運転手(71)と乗客の男性会社員(53)が、首に1、2週間の捻挫を負った。
同署によると、運転手が教諭の車のナンバーを覚えており、110番通報。同署員が教諭の自宅で事情を聴き、ぶつけたことを認めた。飲酒検知したところ、基準値以上のアルコール分を検出し、酒気帯び運転も明らかになった。
教諭は「何と当たったか分からないが、酒を飲んでいたので逃げた」と供述しているというが、タクシーの後ろにぶつけておいて、「何と当たったか分からない」はないだろう。それほど、泥酔していたのか?
県教育委員会によると、教諭は6年生の担任。同27日の夜から28日午前2時頃まで、同市内で同僚ら数人と飲食していた。
同市教委は「事故が発生したことは、大変遺憾。今後、交通法規の遵守と安全運転について指導を徹底し、再発防止に努めたい」とコメントしている。
教師である以前に、人として、「飲んだら乗るな」は当たり前のこと。被害者が軽傷だったから良かったものの、大ケガや死亡事故につながっていたら、取り返しつかないところだった。
(蔵元英二)
*写真イメージ