販売するのは、7種類の魚介で取った和風だしを利かせた「カルボナーラ スパらッティ」、5種類のチーズを使った「イタリアンチーズハンバーグ」、スイーツ「チョコとマスカルポーネのパフェ」の3種類 。
くらコーポレーションが主力とする 回転寿司の市場規模が6250億円なのに対し、ファミリーレストランは1兆3212億円と、他の外食業界と比べて大きく引き離されている 。同社はファミレスユーザーを獲得するため、あえてファミレスの看板メニューとも言える「パスタ」「ハンバーグ」「パフェ」の3商品を開発した ようだ。
番組は、なぜ今になって新メニューを販売するのか田中氏に聞いた。「専門店に負けない味を開発しているので、開発するだけでも相当時間がかかってしまいます。7、8年かかってい る」と、他店舗に負けない味を出せたという確信をつかみ、ようやく販売に至ったと口にする。
今回の戦略 について聞くと、田中氏は「もちろん味では負けない自信はあります。 『くら寿司に行けば、いろんなものが食べられるよね』と(思える)、食のテーマパークにしていきたい」と力を込めた 。
ただ、ネット上では「その労力を寿司に注いだら?」「迷走しているとしか思えない」「うちは寿司で勝負できませんって言ってるようなもん」「もう、寿司(屋)の看板降ろしたほうがよくない?」などと呆れる声が多く寄せられた。
くら寿司はこれまでラーメンやカレー、牛丼など寿司屋の垣根を超えたメニューを販売し、多くの話題を集めてきた。ただ、ファミレスの定番メニューまで販売するとなると、本来 メインであるべき寿司の味に不信感を持つ客が増える可能性は十分考えられる。
今後、くら寿司が「本職」である寿司とどう向き合っていくのか注目していきたい。