三浦雄一郎氏といえば80歳でエベレスト登頂を成し遂げ、85歳となった現在も元気に活躍している。こうした本人に大変失礼なミスは過去にも起こっている。
「2016年6月に日本テレビ系で放送された『超頭脳トレード』において、俳優の八名信夫さんが故人と表記されたのです。八名さんが所属する悪役商会がホームページで『八名は健在で、現在も俳優として活動しております。この明らかな事実誤認につきまして、日本テレビに確認中です』と慌ててコメントを発表するほどだった」(放送作家)
八名の母親の死亡記事を、本人のものと勘違いしたことが原因といわれるが、こうしたミスはなぜ起きてしまうのだろうか。
「やはり、ネット検索でしか情報を探していない弊害といえるでしょう。テレビ番組で用いる情報は、かつてはリサーチャーと呼ばれる調査専属の人間が行っていましたが、近年は予算削減のためADが調べることも多いです。これは仕方がないことといえますが、テレビ番組制作やリサーチの経験が浅いADが調べてきた情報を、チェックを通さず垂れ流してしまうのは問題といえるでしょう」(前出・同)
予算減と人材不足でテレビ番組の制作現場は“火の車”状態にある。そうした現状がミスを生み出したといえるだろう。