しかし、有名タレントながらも文壇好きで、ベテランながらも深夜ラジオを大事にする姿勢に、共鳴するファンは多い。芸能界には、敵が多い。反面、信者と呼ぶにふさわしいコアなファンも、多い。
妻は、所属する芸能プロダクション・タイタンの社長である太田光代。超人気タレントの太田を尻に敷き、みずからの酒癖の悪さをネタにする光代は、元ピン芸人だ。そのため、夫婦のコンビネーションはバッチリ。酒豪の妻と、飲めない夫。妻に雇用される夫。仲間が多い妻と、友だちがいない夫。陽の妻と、陰の夫。この好対照ぶりは、バラエティ番組で何度もネタになっている。
先月29日、日本テレビ系列で放映された『さんま岡村の日本人なら選びたくなる二択ベスト50!SP!』では、太田が「こづかい月5万(円)なんですよ」とカミングウアト。さらに、新人時代に所属していた太田プロダクションから現在の事務所に移ってからは、給与明細書を見たことがないという。つまり、自分の稼ぎを、まったく知らないのだ。
「俺もたまには若いモンと食事したいから、もうちょっと上げてくれって言ったら、2か月で10万にしてもらった」と、夫婦の主従関係はテレビどおり。
趣味は読書。基本、テレビ局と自宅を往復するだけの毎日。酒は飲めない。大勢で外食することは、好まない。風俗にも、女にも興味がない。浮気なんて、もってのほかだ。
おそらく、太田は月5万円でも十分、有意義な時を刻める芸人だ。(伊藤由華)