そんな「破滅型芸能人」の元祖といえるのが落語家の立川談志師匠であろう。
ことあるごとに自ら引退をほのめかしてきた彼だが、とうとう「Xデー」が近づいてきたようだ。
もともと一般人には全く理解できない行動や言動の多かった談志師匠であるが、最近は熱心なファンでさえもつい首をかしげたくなるような意味不明な行動が増えているのだという。
とある業界通はこう語る。
「談志師匠が落語に興味が無くなった…と言ったらいいのでしょうか。今年夏に、弟子が真打ちに昇進したのですが談志師匠はその弟子の披露パーティーや公演会に一切出席しなかったんです。義理や伝統を重んじる落語業界ではその行動はご法度というか、絶対にありえないことなんです」
「落語に興味が無くなった」というのは、いささか言いすぎかもしれないが、今年に入り談志師匠が表舞台に全く出てこなくなったのは事実だ。10数年前にガンを発症したときも、糖尿病で入院したときも、メディアから一時姿を消す際は必ずマスコミに向けてコメントを残してきた談志師匠であるが最近は何をしているのかはっきりしていない。確かにこの音沙汰の無さは心配である。ファンの中には重病説をとなえる者も少なくないという。
心配な話はまだある。談志が家元をつとめる落語立川流では数年間にわたり異例のスピード昇進が黙認され続けているというのだ。
「談志師匠が立川流を作ったのは、年数で昇進が決まってしまう落語協会に反発したからと伝えられています。そのため前座でも二つ目に昇進するのは5〜10年。3年で昇進したらかなり優秀です。それなのに最近は濫発といえるほど弟子の昇進を認めています。もっとも落語界の東大を自負する立川流ですから、他の団体にはないくらいレベルが高いのですが、それでも『早すぎる』と多くの関係者は感じてますね」(落語マニア)
これを重病=引退への債務処理と考えるファンも多いという。
考えてみれば、立川談志も既に75歳。落語界では長老の部類である。芸能界の大物達が次々引退という噂が絶えない今だからこそ元気な姿を見たいものである。