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あの「特捜最前線」オモシロCMが出来たワケ

 昭和の刑事モノドラマシーンに、家庭教師のアテレコを入れた面白CMがお茶の間に流れている。全国に110支店を展開する家庭教師派遣業「家庭教師のトライ」のCMだ。
 「特捜最前線(とくそうさいぜんせん)」のお母さんの涙で絶叫シーンに合わせて「トライ」を連呼するものや、俳優・二谷英明氏(81)のダンディーなシーンにセリフを入れて家庭教師を宣伝するものだ(画像参照=トライHPより)。肖像権や著作権についてキビシイ昨今、よくこのようなCMが作れたものだな、と感心しきりなのだが、どうやって作られたのだろうか?

 あるCMディレクターは「当然、肖像権や『特捜最前線』の著作権には十分配慮してありますし、二次利用については、かなりの金額も発生してます。でも、それよりCMが出来た一番の理由は…」と耳打ちしてくれた。

 実は、「家庭教師のトライ」のトライグループ社長は元女優・二谷友里恵氏(46)。英明氏の一人娘だというのだ。

 二谷友里恵氏は二谷英明と女優・白川由美の娘として生まれ、慶應女子高校時に資生堂のCMで芸能界デビュー。慶應義塾大学在学中からは女優としても活躍した。87年6月には歌手・郷ひろみと結婚し女優業を引退、2女をもうけるも98年4月に離婚。2000年8月には「家庭教師のトライ」創業者で現会長の平田修氏と再婚していた。05年4月にはトライグループ代表取締役社長に就任している。トライの面白CMがはじまったのは09年からで、二谷友里恵氏が父親出演CMに尽力したことは想像に難くない。

 「特捜最前線」は、テレビ朝日系列で1977年から87年の10年にわたり放送された連続テレビドラマ。根強い人気をほこった社会派刑事モノだ。英明氏は主演の神代警視正役として出演、味のある演技を見せていた。現在は病気療養中で芸能活動を休止中の英明氏、娘の友里恵氏は早く元気になってほしくて往年の姿を流したのだろうか。

 「余談ですが、噂では別れた郷ひろみとの長女が慶應義塾大学を卒業して在京キー局に入社したそうです。『特捜最前線』を放映していたテレビ朝日かどうかは不明ですが…。もしかしたら、その局は今後『トライ』のCM出稿量が増えるかもしれませんね」(前出のCMディレクター)。パロディーCMはこれからも続きそうだ。

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