「現在は参議院議員となった山本太郎は、26歳(公開日時点、以下同)の時に映画『バトル・ロワイヤル』へ出演し、中学3年生を演じました。もともと、見た目が若々しく年齢不詳のキャラであったため、それほど違和感はありませんでした。さらに、この映画では25歳の安藤政信も出演しているほか、18歳の藤原達也、塚本高史、高岡蒼甫(現:蒼佑)も出演しており、今にして見れば豪華なラインナップといえますね。同じく、年齢不詳な童顔キャラの濱田岳は、24歳の時に映画『みなさん、さようなら』へ出演します。この作品で、団地の中から一歩も出ることがない不思議な設定のキャラクターの12歳から30歳までの成長を一人で演じ切り、話題となりました」(芸能ライター)
佐藤のほか、山本や浜田は10歳前後の年齢差を演じたことになる。このくらいまでならば、なんとかなるのかもしれない。一方で、脅威の年齢差を演じた役者もいる。
「三船敏郎ですね。若い世代には三船美佳の祖父として知られるでしょう。黒澤明監督の『生きものの記録』では、35歳の三船が70歳の老人を演じ話題となりました。公開は1955年、昭和30年ですから、現在のように特殊メイク技術やCGが発達していない時代です。かなりの演技力がもとめられる役だったといえるでしょう」(前出・同)
年齢差のある役柄への挑戦は、役者としてはある意味では名誉なことかもしれない。