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中国製の毒入り冷凍ギョーザ事件、犯人逮捕の闇、上海万博成功の生贄か!?

 中国製の毒入り冷凍ギョーザ事件で、中国側当局に容疑者が逮捕された。複数の目撃者の証言から、製造食品メーカー「天洋食品」(河北省石家荘市)の元臨時従業員・呂月庭容疑者(36歳)が割り出され、自宅付近の下水道からは、注射器2本が押収された。しかも、その注射器内部から、ギョーザに混入されたものと同じ成分の「メタミドホス」も検出されたというのだ。

 呂月庭容疑者の自白によると、毒入り冷凍ギョーザ事件発覚の約4カ月前、2007年10月上旬・下旬、12月下旬の計3回に渡り、殺虫剤「メタミドホス」を混入したという。犯行動機については、臨時従業員と正社員の給与格差への不満、妻の出産休暇の際にボーナスが支給されなかったことが、犯行の引き金になったと供述している。
 事件の直前には、同工場において待遇改善を求め工員たちがストライキを起こしており工員18人が解雇されていたのだ。呂月庭容疑者もこのストライキに参加していたと言われており、解雇への不安も犯行に走らせた遠因であるらしい。

 犯人逮捕で、一件落着と思いきや、その背景には冤罪、国策逮捕の噂が内外で囁かれている。まず大きな疑問点は、下水道に廃棄されていた注射器から「メタミドホス」が検出されたことである。「メタミドホス」は分解されやすい物質で、数か月も注射器の中で残留するとは考えられない。また、犯人とされる呂月庭容疑者は精神的に軟弱な部分があり、強硬な警察の取調べに屈し、虚偽の自白をした可能性も指摘されている。
 この時期における犯人逮捕の背景には、中国が国家をあげて取り組む上海万博の“てこ入れ”という背景があると噂されている。つまり、華々しく上海万博をPRしたものの、海外プレスの反響がほとんど無いうえ、下水から再生した油や毒入りギョーザ事件により、“食の安全神話”が崩壊した中国に、欧米や日本からの観光客が見込めないという暗い状況を打破するために、今回の逮捕劇を演出したというわけだ。
 さらに、中国に好意的な鳩山首相を上海万博の開幕に合わせて訪中させたい中国政府としては、外交カードとして今回の逮捕劇を出してきたのだ。つまり、犯人逮捕により事件の幕引きを図り、隣国日本からジャパンマネーと観光客を上海万博に呼び込みたいというのが中国政府筋の狙いであるらしい。

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