マンガやアニメ、ドラマなどの作中で、道具や武器を持った人物の動きを決めるときに必要な参考資料の一つであるアクションポーズ集。しかし、このアクションポーズのなかでも、銃火器を使用したガンアクションポーズは日本人に馴染みの薄いせいか、今まで完全に参考になるものがなかった。そんな中、「水着のねーちゃんがただ適当に銃を構えてるだけでは話にならん!」と、実際に海外で修行しコンバットシューティング、SWAT(スワット)インストラクターなどの様々な射撃術の資格を持つ、作家の小峰隆生氏が従来のポーズ集を不満に思い監修したのが本書なのである。
本格的なアクションを売りにする本書ではもちろん水着はなし。かわりにCAT11とよばれるグラドル、女優、タレントなどから小峰氏が厳選したエリート美女チーム6人が実際に元フランス外人部隊の兵士などの元で訓練。素人目にもかなり本格さが伝わるアクションを誌面で披露している。基本的な銃を構えた姿勢などは360°見られるようになっており、今まで殆どの本で見ることのできなかった、軍隊と警察特殊部隊での射撃動作の違いも解説付きで収録されている。動作の参考にするには、これ以上ない一冊だろう。絵を描いたり、動画の演出とは無関係のミリタリーオタクも、この知識を身につけると、銃を構えた格好が更に様になるはずだ。ちなみに、サバイバルゲームで本書のような正しい構えかたで行動すると、射撃体勢のまま真っ直ぐ歩いたり走ったりできるので、よりゲームが楽しめるとのことだ。
小峰氏とCAT11はミリタリーイベントなどでも、会場で実演をおこなっており、今月の4、5日に都内で行われたミリタリーグッズ即売会「GW浅草ブラックホール」にも登場。実演とサイン会をした。最近は今までのライフルを使用したアクションの他に拳銃を使用したアクションも練習中とのことだ。13日には茨城県にある射撃スタジオ、特殊作戦群区での撮影会とサバイバルゲームイベントが予定されている。(斎藤雅道)